都立のおすすめ通信制高校を紹介！学費や転入・編入方法を徹底解説！

東京都内には公立の通信制高校が3校(都立一橋高校、新宿山吹高校、砂川高校)、私立の通信制高校が8校(NHK学園高校、大原学園美空高校、科学技術学園高校、北豊島高校、目黒日本大学高校、立志舎高校、聖パウロ学園高校、東海大学付属望星高校)が開設されています。

東京都総務局統計部が令和5年におこなった学校基本統計によると、通信制高校の在学者数は10,861人(※)であり、前年よりも増加傾向にある結果となりました。

(※ 参考元：東京都総務局統計部「令和5年度 学校基本統計」)

全国的に通信制高校への入学者数は増加しており、私立の通信制高校も年々増設されている傾向にあります。

東京都内にも公立・私立合わせて11校の通信制高校があるため、入学する際には特徴や学費などを調べ自分に合う学校を選ぶ必要があります。

今回は都立の通信制高校にフォーカスをあて、学費や入学時の倍率、入試内容、入学時の注意点などを解説します。

関連記事：通信制高校はどんな感じ？全日制高校との違いや向いている人の特徴を解説！

都立の通信制高校とは？

通信制高校にはそれぞれ特徴が存在しており、自分に合う学校を見つけるためには特徴を把握しなければいけません。

学費や入学金なども学校ごとに異なるため、入学を検討している学校がある方は入念に調べましょう。

以降では、通信制高校の特徴や学費、学費を安くする方法を解説します。

都立の通信制高校の特徴

都立の通信制高校は東京都内に住んでいる生徒が入学できる学校であり、私立よりも学費が安い特徴があります。

東京都の通信制過程の入学金は500円であり、私立の通信制高校と比較しても費用を抑えて通学できる特徴があります。

しかし、公立の通信制高校は私立よりもサポート体制が手厚くないため、自分自身で学習管理や生活サイクルをつかめなければ退学してしまう可能性もあります。

なお、卒業には下記の条件が必要となります。

通信制高校はクラス制を採用していないため、単位を落としても留年することはありません。

しかし進級や卒業するためには上記の条件を満たす必要があるため、通信制高校への入学を検討している方は注意しましょう。

都立の通信制高校の学費

都立の通信制高校は私立の通信制高校よりも学費を抑えられるため、経済的に余裕のない家庭でも高校卒業資格が取得しやすくなっています。

東京都の入学料は500円である一方、私立の通信制高校の入学料相場は20,000～50,000円ほどとなっているため費用を抑えたい方には都立の通信制高校がおすすめです。

また、授業料は1単位336円となっており、年間25単位取得した場合8,400円ほどとなります。

なお、入学金や授業料以外に日本スポーツ振興センター共済掛金に年間165円支払う必要があり、その他の諸経費として教科書代や交通費なども計算に入れる必要があります。

教科書代や交通費は学校ごとに異なるため、気になる学校がある方は各校のパンフレットを確認しましょう。

都立の通信制高校の学費を安くする方法

学費をより安くする方法として、国の就学支援金制度の利用をおすすめします。

就学支援金制度を利用することで、公立の通信制高校では授業料として1単位あたり336円が支給されます。

都立の通信制高校の授業料が1単位336円であることから、就学支援金制度を利用することで授業料は完全無料になります。

授業料が完全無料になる点は大きなメリットと言えるでしょう。

なお、私立の場合はさらに多くの支給を得られますが、家庭ごとの世帯収入により金額は異なります。

就学支援金制度は通信制高校でも利用できるため、より学費を抑えたい方はぜひ活用しましょう。

関連記事：通信制高校の学費はいくら？平均相場や学費無償化の方法を解説！

都立のおすすめ通信制高校

東京都内には3校の通信制高校が開設されています。

令和6年時点での在学者数は1,718名に上っており、前年より増加傾向にあります。

(※参考元：東京都教育委員会｜「令和６年度公立学校統計調査」の結果について)

高校ごとに特色があるため、選ぶ際にはそれぞれの特徴や学費などを比較し選びましょう。

以降では、都立の通信制高校について解説します。

都立一橋高等学校

都立一橋高等学校は、東京都千代田区に開校されている”自ら学ぶ”を支援する通信制高校です。

多様な背景や環境にある生徒1人ひとりの課題を分析し、個別の生徒指導や学習支援をおこなっている特徴があり、自分のペースで学習しやすくなっています。

都立一橋高等学校では生徒の悩みに細やかな支援ができるようスクールカウンセラーやユースソーシャルワーカーが在籍し、いつでも気軽に相談可能な体制を整えています。

人間関係で悩みや学習面における悩みなどを相談しやすくなっているため、不登校などで学校に通えなかった方でも安心して通学できます。

また、都立一橋高等学では様々な部活動がおこなわれておりスクーリング後には友人と一緒に部活動に励むことが可能です。

自分のペースで勉強をしつつ、部活を楽しみたい方も好きな部活で学校生活を充実させられます。

都立一橋高等学校の情報詳細
学校名	都立一橋高等学校
学費	年間約37,000円～
スクーリング数	科目ごとに異なる
入学時期	4月/8月
本校所在地	〒101-0031 東京都千代田区東神田１丁目１２−１３ 東京都立一橋高等学校

都立新宿山吹高等学校

都立新宿山吹高等学校は、新宿区山吹町にある通信制高校です。

通信制以外に定時制も存在し、施設は図書室やパソコン室、温水プールなど様々な設備が充実している特徴があります。

スクーリングは土曜日に前期・後期合わせて24回実施されており、半期ごとにスクーリングの予定表が公開されます。

土曜日の参加が難しい方に向け水曜日にも個別スクーリングを実施しているためライフスタイルに合わせた学習がしやすくなっています。

都立新宿山吹高等学校では定時制と合同で12月に山吹祭を実施しており、生徒の作品や成果を見ることができる学校行事を実施しています。

また、都立新宿山吹高等学校はスクールカウンセラーやユースソーシャルワーカーが週1回来るため勉強以外の人間関係などを相談しやすくなっています。

進路などの相談もしやすくなっているため、大学進学を検討してる方も目標の大学に向けたアドバイスを受けられます。

都立新宿山吹高等学校では進学ガイダンスや就職ガイダンスなど、将来を見据えたガイダンスも開催しているため、卒業後の進路を考えている方は参加をおすすめします。

都立新宿山吹高等学校の情報詳細
学校名	都立新宿山吹高等学校
学費	年間約40,000円～
スクーリング数	年間24日
入学時期	4月/8月
本校所在地	〒162-0801 東京都新宿区山吹町81

都立砂川高等学校

都立砂川高等学校は、立川市にある定時制と通信制の学校です。

全日制高校のようなクラス制ではなく、無学年制を採用しているため留年の心配がなく自分のペースで進級・卒業ができる特徴があります。

都立砂川高等学校では土曜日の朝8時40分～15時50分まで50分授業のスクーリングが実施されており、レポート作成の不明点や普段の自宅学習で理解できなかった疑問点を気軽に質問できます。

スクーリング後には部活動に参加もできるため、友人をつくりながら学校生活を充実させられます。

都立砂川高等学校は大学進学にも力を入れており、卒業生の中には法政大学や帝京大学、日本大学などの進学者がいます。

部活動を楽しみつつ通信制で大学進学を目指したい方におすすめの学校です。

都立砂川高等学校の情報詳細
学校名	都立砂川高等学校
学費	年間約40,000円～
スクーリング数	年間24回
入学時期	4月/8月
本校所在地	〒190-0015 東京都立川市泉町935-4

都立の通信制高校の倍率は？

都立の通信制高校は年々入学者も増えているため、入学を検討する際には倍率の確認が重要です。

以降では新入学時と転入・編入時の倍率を解説します。

新入学時の倍率

新入学時の倍率として、都立一橋高等学校と都立新宿山吹高等学校の2024年度最終応募倍率をご紹介します。

都立一橋高等学校では受験者数が募集人数よりも少ない「定員割れ」を起こしていますが、都立新宿山吹高等学校では2.21倍の倍率となっています。

なお、都立一橋高等学校の公表した4月入学者選抜受験倍率等推移では、受験者すべてが合格しています。

また、2年生以上の倍率は下記の通りです。

2年生以上の倍率は1年次よりも定員割れする確率が高い傾向にあります。

倍率は年度によって異なるため、受験予定の学校がある方は事前に倍率を確認することをおすすめします。

都立の通信制高校の転入・編入方法

通信制高校は一般入学以外に転入や編入と言った形で入学できます。

転入と編入はそれぞれ申請方法が異なるため、注意しましょう。

以降では都立の通信制高校の転入・編入方法について解説します。

都立の通信制高校の転入方法

転入とは在学している高校を退学せずに新しく入り直す入学方法であり、通信制高校の入学式までは以前の学校に在籍する必要があります。

都立の通信制高校へ転入する際の条件は下記の通りです。

また、転入には下記の書類が必要となるため入学する際には必ず用意しましょう。

なお、転入時にも受験が必要となるため受験料を用意しましょう。

都立の通信制高校の編入方法

編入とは、在籍していた高校を退学し改めて学校へ入り直すことを指します。

都立の通信制高校へ編入する際の条件は下記の通りです。

編入する際には、下記の応募書類が必要となるほか受験料が必要となります。

編入するためには受験しなければいけないため、応募書類と一緒に受験料を用意しましょう。

都立の通信制高校の入試内容

通信制高校へ入学するためには入試を受ける必要があります。

試験内容は新入学者と転入・編入とでは異なるため注意しましょう。

以降ではそれぞれの入試内容について解説します。

新入学の入試内容

新入学生の場合、入試で重視するポイントは下記の通りです。

多くの学校では学力検査の結果を重視しているため、調査書に自信がない方でも合格率は上がります。

3教科を60分～70分ほど時間でおこなうため問題数もそう多くないと想定されます。

中学校の内容を復習し、試験に挑みましょう。

転入・編入の入試内容

転入・編入の場合の入試内容は下記の通りです。

教科は一般的に国語・数学・英語のみとなりますが、時間は各校によって異なるため注意しましょう。

3教科とも高校の1学期～2学期で習う範囲が出題されるため、受験の前は1学期～2学期で習う範囲の復習をおこないましょう。

都立の通信制高校に転校する際の注意点

都立の通信制高校には様々なメリットが存在しますが、中には注意すべきポイントもいくつか存在します。

以降では、都立の通信制高校に転校する際の注意点を解説します。

時期によって募集人数が違う

通信制高校では時期によって募集人数が異なります。

通信制高校への転校のチャンスは年3回ほどとされており、最も募集人数が多い月が8月です。

2020年の都立の通信制高校転学・編入の募集人数と11月の都立の通信制高校の募集人数は下記の通りです。

8月以降は募集人数が半分ほど減るため、転入・編入を検討している際はなるべく8月を狙いましょう。

いつでも全日制高校に転校できない

原則として、通信制高校から全日制(普通科)高校への転校はできません。

私立高校から都立高校への転校もできないため、転校を検討している方は注意が必要です。

なお、8月の転学試験では定時制、通信制、私立高校からも都立高校の普通科へ転校することができるため、都立高校へ転校を検討している方は8月の試験を受けましょう。

東京都内で通信制高校を探すならウェルカム通信制高校ナビがおすすめ！

都内には様々な通信制高校が存在し、それぞれに特徴があります。

1人で様々な学校を比較することは容易ではないため、通信制高校を探す際はウェルカム通信制高校ナビをおすすめします。

ウェルカム通信制高校ナビとは、全国の通信制高校・サポート校を手軽に検索できる通信制高校の無料検索＆一括資料請求サイトです。

エリアから自分に合う学校を見つけられるため、学校選びに悩んでいる方に利用をおすすめします。

以降では、ウェルカム通信制高校ナビについて解説します。

ウェルカム通信制高校ナビとは

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資料請求は完全無料かつ複数の学校の資料を取り寄せられるため、手軽に学校比較ができます。

また、全国それぞれのエリアから検索ができ、付近の通信制高校を見つけやすくなっています。

掲載されている通信制高校・サポート校は100校以上であり、各高校には下記のような情報が掲載されているため情報収集も可能です。

気になる学校が見つからない方は、ぜひウェルカム通信制高校ナビで通信制高校を探しましょう。

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都立の通信制高校で自分らしい学生生活を送ろう！

今回は都立の通信制高校について解説しました。

東京都内には公立私立合わせて11校の通信制高校があり、公立の通信制高校は3校開設されています。

それぞれ年間4万円ほどで受講できるため、費用を抑えつつ高校卒業資格が欲しい方におすすめです。

自分に合う通信制高校を見つけ、自分らしい学生生活を送りましょう。