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英検1級合格体験記:帰国子女が日本で経験した英語学習法をご紹介

帰国子女で英検1級に合格した娘の体験談を通して、日本で効果的な英語学習法を具体的に紹介します。それなりに苦労もありましたが、最終的に英検1級の合格証を見たときには親子共々、大変な達成感を味わうことができました。

英検1級取得を目指している方、帰国子女で日本の英語学習に悩んでいる方、英語学習に効果的な方法を探している方にとって、少しでもこの経験がお役に立てば幸いです。

(※本日は、保護者様からの寄稿記事となります)

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小4渡米~中2で帰国するまでの英語環境

海外での生活と英語学習

娘が小学校4年生の時に、主人の仕事の関係でアメリカ合衆国カリフォルニア州に家族で引っ越すことになりました。辞令が下りてから出国するまでには、英語学習の準備期間もわずかしかなく、娘はそれまで学校と英語アプリで少し英語を習っていた程度。挨拶程度の簡単な英語しか知りませんでした。英検レベルで言うと、多分5級か4級ギリギリという感じだったかと思います。

いわゆる幼少期に渡米して自然に英語を学んでいるお子さんとは異なり、渡米直後は言葉の壁に戸惑い、現地の小学校での授業も全く理解できなかったようで苦労をしました。

幸いなことに、娘が通った学校がある地区は、世界中から移住してきたファミリーの子供たちも集まる環境でした。そのため、語学力が不十分であってもESL(English as a Second Language)という英語が第二言語となる子供たちだけが学ぶクラスを用意してくれたり等のサポート体制が整っており、子供たちが早く学校生活に馴染めるよう配慮されていました。

さらに、課外活動も娘の英語力を向上させる要因となりました。現地の子供たちと共に参加したスポーツクラブやボランティア活動などは、教室外で英語を使う場として非常に有益でした。

このような生活環境の中で、娘も日本では見せないような真剣な顔つきで英語習得に努力をしていたと思います。少しずつ学校にも英語になじんで、笑顔を見せることも多くなり、親としてはホッとしたのを覚えています。

どのように英語力を維持・向上させていたか

海外での生活に慣れてからは、単に日常的な英語に触れるだけでなく、計画的な英語学習も始めました。特に読解力向上のために現地の図書館を活用しました。(ロサンゼルスではオンラインでも図書館が活用できます!)図書館には子供向けから大人向けまで幅広い本が揃っており、娘は多読に励むことで語彙力を増やしていきました。ちなみに日本コミックの英語版もありましたよ。

自宅では、私(母)が英語学習の補助を行い、定期的に目標を設定して進捗を確認しました。具体的な方法としては、児童向けの小説を一緒に読み、その内容を要約して家族の前で発表する「ファミリー・プレゼンテーション」を通じて、スピーキング力を強化できるように練習しました。

また、リスニングスキルの向上にも力を入れました。娘が特に気に入っていたのは、アメリカの子供向けテレビ番組や映画を観ることです。例えば、ディズニー・チャンネルPBS Kidsなどの番組は、英語も分かりやすく親子で楽しんで観ることができました。

そうこうしているうちに、現地で知り合った子供同士で遊ぶことも増え、娘にとってはお友達が出来てからが、スピーキング力がついてきたかな、と思っています。当時の娘は、友人との会話に夢中になるあまり、失敗を恐れることなくとにかく積極的に英語を使うことができていたと感じます。

このように「伝えたい、会話をしたい」という積極的な動機が娘の英語力を向上させる原動力となったようです。

海外での英語環境は、単なる「英語の習得」だけでなく、異文化理解やコミュニケーション能力の習得にも役立ちました。これらの経験は、後の英検1級受験時に大きな助けとなります。

帰国後の英語学習の壁

日本の英語教育とのギャップ

娘が中学2年生のとき、日本に帰国しましたが、最初に直面したのは日本の英語教育と自分の英語力との間にある大きなギャップでした。海外生活を通じてネイティブスピーカーと対等に会話ができ、英語での読み書きもスムーズだった娘にとって、日本の英語カリキュラムは物足りないものでした。

特に日本の学校で行われている英語教育では、文法や単語の丸暗記が中心であり、「実用的な英語を話す・書く」といったスキルは軽視されがちな傾向があります。このため、そのギャップを埋めるために娘自身がどのようにアプローチすべきか、試行錯誤する日々が続きました。

また、帰国子女特有の「英語ができる子」という周囲からの期待を背負うプレッシャーも重なり、本人にはストレスが加わることもありました。このような環境の中で、子どもが持つポテンシャルをどう引き出していくか、親としての役割を改めて考える必要がありました。

英検1級を目指すきっかけ

英検1級を目指すきっかけとなったのは、娘が「自分の英語力を具体的な形で示したい」という思いを持ったことでした。日本での進学を考えた際、英語が得意であることをアピールする方法が模索されました。その中で、日本国内で広く認知されており、なおかつ「高度な英語スキル」を証明できる資格として英検1級が候補に挙がりました。

娘は英検1級の試験内容を確認し、「自分にとって大きな挑戦だけれども、その分やりがいがある」と感じたようです。ただし、試験対策には専門的な勉強が必要であり、特に「試験形式に慣れること」も重要だと感じました。そのため、過去問を活用しながら独自のスケジュールで準備を始めました。

また、娘自身が目標を持つことでモチベーションを高め、英語学習に向き合う姿勢にも変化が見られるようになりました。「英検1級」という具体的なゴールがあったことで、日々の努力が明確な結果へと繋がることを本人が自覚することで、学習がより意義深いものになったと感じます。

英検1級合格までの道のり(帰国子女が日本で経験した学習法)

日本で実践した効果的な英語学習法

帰国子女である我が子が英検1級に合格するまでに取り組んだ方法について、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの各セクションごとに具体的にご紹介します。

といっても、特に帰国子女だから特別な方法を採用した、ということではありません。やはり、英検合格のための学習については、帰国子女だからどう、ということはなく、英語学習者全ての方に共通している方法を取る必要がありました。

リーディング対策:多読と精読のバランス

リーディング力の向上には多読精読のバランスが重要です。帰国後、日本の学校で一気に日本語環境に戻ったため、英語力を維持するためには積極的に英文を読むことが欠かせませんでした。

具体的には、多読用として「Oxford Bookworms Library」や「Harry Potter」シリーズなどの小説を活用し、楽しく文章に触れる環境を作りました。

一方で、精読用には旺文社の英検分野別ターゲット英検1級リーディング問題という問題集等を使用し、文構造や語彙力をしっかり押さえていきました。

リスニング対策:海外アニメ視聴とPodcast活用

リスニング力は正確性とスピードが求められるため、海外出版物やメディアを上手く活用しました。まず、娘が自分で気に入った英語アニメや時には映画等を視聴することで、自然な発音に触れる機会を作りました。

また、PC・スマートフォンを使って「NPR」や「BBC Learning English」のPodcastをスキマ時間に少しずつでも視聴をするように促しました。さらに、英検過去問リスニングパートを繰り返し聞き、試験形式にも慣れるよう工夫しています。

正直、リスニングについては英語4技能の中では一番衰えにくい部分なのか、そこまで苦労はせずに正解を導き出すことができていたようです。ただし、過去問は数多く聞いて出題の形式に慣れておく必要はあると感じました。

ライティング対策:英語日記の継続と記事要約の練習

ライティングでは、日々の「アウトプット」を意識した学習法を取り入れました。

娘の場合、まず、毎日「英語日記」を書くことから始めました。この際、日記のテーマは特に固定しませんでしたが、しいて言えば、時事問題などを特に意識して日記をつけるようにして、自分の意見を書き込むようにしました。そうすることにより、英検1級のエッセイ課題にも自然と対応できるスキルがついたと思います。

また、新聞や雑誌の記事を「要約する練習」も効果的でした。例えば、「Japan Times」や「CNN」の記事を読み、要点を短くまとめることを習慣にすることで、論理的な文章作成力が格段に上がりました。

弊社スモールワールドオンライン英会話にも、帰国子女の生徒さんが数多く受講をしていらっしゃいます。

スピーキング対策:オンライン英会話の活用

スピーキングの強化には、一貫して「オンライン英会話」の活用が非常に効果的でした。特に、ネイティブ講師によるレッスンは子どもも気兼ねなく英語でコミュニケーションを取れる時間となり、毎回レッスンを心待ちにしているような状況でした。

もちろん、英語での会話を楽しむだけではなく、例えばエッセイの添削をしてもらったり、英検1級対策を意識したディスカッションの練習を行うなど、実践的な応答力を磨くことができました。やはり、マンツーマンでのレッスンというのは中身が濃く、こちらの要望に合わせてレッスンを受講できるために非常にコスパの良い学びの時間となりました。

学習スケジュールとモチベーション維持

具体的な学習スケジュールを立てることは、英語学習を継続させるための鍵でした。我が家では、以下のような週間スケジュールを組んで学習を進めました。

曜日学習内容時間
月曜日リーディング(多読と精読)1時間
火曜日スピーキング(オンライン英会話)+ライティング1時間30分
水曜日リーディング(多読と精読)1時間
木曜日スピーキング(オンライン英会話)+ライティング1時間30分
金曜日復習+過去問+リスニング等1時間

もちろん、必ずこのスケジュール通りに学習を進められたわけではなく、時々でアレンジを加えていました。リーディング(多読)やリスニングについては、上記以外のスキマ時間や余暇の時間に取り組むことも多かったです。

ぎちぎちにスケジュール通りにこなそう、と頑張るのが目的というよりは、日々異なる課題に取り組むことで、飽きのこない学習スタイルにしよう、というつもりで目安として作成したスケジュールになっていることをご了承ください。

また、モチベーション維持のために、課題を予定時間内に終わらせたときの際の「ご褒美」を設定したり、小さな達成感を感じられるような日々の目標を立てたりする工夫も行いました。

帰国子女だからこそ苦労した点と対策

日本の文化や生活への適応と英語学習の両立

前述もしましたが、帰国子女として日本に戻った際、娘が最も戸惑っていたのが日本の学校での独特な生活スタイルへの適応でした。海外生活が長かったため、日本の学校生活特有のルールや集団行動を重んじる文化に不慣れで、最初は戸惑いが多かったようです。

例えば、学校の部活動や課外活動に充てる時間が娘の日々の生活のかなりの時間を占めてしまい、多忙な毎日の中で、自宅での英語学習時間は、意識をしないとなかなか確保ができませんでした。

親としては、英語が得意科目となり、さらに実践的な英語力を身につけることのアドバンテージを繰り返し説きました。娘自身も獲得した英語力を維持したいという意思を持ち、英語学習については積極的に時間を確保をしたい、と本人も思ってくれていたのが救いでした。

英語以外の教科の学習とのバランス

帰国子女としての英語力は日本の同年代のお子さんと比べて高いものの、日本の学校では当然ですが、他の教科の学習も同じように重要視されます。

娘の場合は、特に古典や国語など、日本語の高度な表現を求められる科目に苦戦しました。また、数学なども日本の方が内容が進んでいるような教科もあったため、そうした他教科のフォローアップも、中々に苦戦を強いられていました。

そうしたなか、なんとか英語学習の時間を確保するために、英語と他の教科を関連づけた学習も行ってみました。例えば、歴史や地理では英語で書かれた資料を読み、それを国語や社会の学習に役立てる方法を取り入れました。

この手法は、英語と他教科の知識を同時に深めることができ、一石二鳥の学習法として効果を発揮したと思います。

帰国子女である娘がこれらの課題を乗り越える中で学んだのは、柔軟な思考と適応力の大切さです。一見、英語学習を後回しにしなければならない場面も、視点を変えることで英語学習と他の課題を合わせて解決する方法を見出すことができました。

英検1級取得後の展望とこれから英語学習を始める人へのメッセージ

今後の英語学習の目標

英検1級を取得した後でも、英語学習は終わりではありません。

むしろ、1級合格は新たなスタートラインと考えています。私の娘の場合、これをきっかけに国際ビジネス関連の資格取得を目指したいという目標が生まれました。具体的には、TOEICで満点を目指すことや、IELTSを受験するなど、更なる挑戦を行う予定です。また、ビジネスシーンで活用できる実践的な英語力を磨くため、海外大学のオンラインコースへの参加も視野に入れています。

目標を持つことでモチベーションが維持され、学習を通じて新しい視点やスキルが開けることは、とても大切です。英検1級取得者にはさまざまな進路の選択肢が広がるため、「資格をどう活かしたいのか」を考えることも大事だと感じています。

これから英語学習を始める人へのメッセージ

これから英語学習を始めたい、または英検1級を目指したいと考えている方にお伝えしたいのは、「自分に合った学習法と目標を見つけることが大切」ということです。英語学習には正解がひとつではないため、お子さんの生活や興味に合った方法を試してみてください。

たとえば、ひたすら問題集をこなすだけというのは苦手というお子さんも、好みの分野に関連した教材を選ぶことで楽しく続けられることがあります。最近では、スマートフォンアプリやオンライン教材も充実しており、自宅で時間を有効に使える時代になっています。

英語学習の中上級者の方に関して言えることとすれば、より効果的に学習を進めるためには、やはり時間や学習ペースの管理がより重要になります。合格するためには計画的な学習スケジュールを立て、復習や記録を欠かさず行うことが求められます。ここは保護者の方でサポートができる部分ですので、学習環境を整えるという応援の仕方が良いのかな、と思います。

英語学習のモチベーション維持の秘訣

英語学習は、継続することが成功の鍵を握っています。しかし、同じことを繰り返しているとどうしても行き詰まりを感じることもあります。そんな時は、以下のような工夫を試してみると良いと思います。

ポイント具体例
小さな目標設定でゴール到達をしやすくする1日5単語を覚える、1週間でTOEICのテスト形式に慣れるなど簡単な目標を立てて成功体験を積み重ねる。
目に見える進捗管理をしてサボリ回避学習リストやアプリの「日次記録機能」を活用してTo Doを見える化する。
他者とのコミュニケーションを続けるオンライン英会話や現地の友人との交流を続けるなど「話したい」というモチベーションが必要。

これらの方法を活用することで、モチベーションを保ちながら長期的な学習を進めることができます。大切なのは、自分のペースを保ちながら、積極的に楽しむことです。

最後に、英語学習は一日で身に付くものではありません。焦らず、少しずつ前進していきましょう。読者の皆さんが、目標に向かって楽しく学べることを願っています。

まとめ

この記事では、帰国子女として英検1級に挑戦した娘さんの合格体験をもとに、効果的な英語学習法やその背景についてご紹介しました。

海外での経験を活かしつつ、日本の環境で直面した壁を乗り越えるため、リーディングやリスニング、スピーキングといった各スキルに特化した学習法を取り入れたり、モチベーション維持のための工夫も素晴らしいですね!

読者の皆さんも、ぜひ学習者さんに合った方法を探し、目標達成へ向けて前進していってくださいね。

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