スモールワールドオンライン英会話
子ども向けからシニア向けまで多様なプログラムを提供
日本人講師や日本語が話せるネイティブ講師からレッスンを受けられる
最近、良く耳にするフォニックス学習法。
その長所短所はさまざまですが、フォニックスは英語の発音とスペルの関係を学ぶには、とても効果的だと考えられています。
このフォニックス、もともとは英語のネイティブが良く利用している学習法だということはご存知でしたか。一般的にアメリカの学校では、幼稚園年長〜小学校1年生くらいから、クラスで導入されています。
でも、まだ字が読めないような未就学児にも効果があるのでしょうか?
ここでは、子供たちの英語の理解度や学習経験を踏まえて、フォニックスが効果的と思われる年齢を説明して行きます。
また、一度勉強から離れてしまった大人でも、フォニックスを使って効果があるのかどうか、大人とフォニックス学習についても、お伝えしたいと思います。
英語学習にフォニックスは必要?メリット・デメリットを徹底分析!
英語学習におけるフォニックスの役割
英語学習において、フォニックスは非常に重要な役割を果たします。フォニックスを学ぶことで、英語の「読み」「書き」「聞き」「話す」の4技能をバランス良く向上させることができるからです。
特に、初めて英語に触れるお子様にとっては、アルファベットの文字と音の関係を理解する上で、フォニックス学習は非常に効果的です。
フォニックスは、英語圏の子供たちが読み書きを習得するために用いられる学習方法です。アルファベットの文字や文字の組み合わせが、どのように発音されるかを学ぶことで、初めて見る単語でも発音できるようになります。
また、発音と綴りの関係性を理解することで、正しくスペルを書くことも容易になります。フォニックスを身につけることで、英語の基礎を固め、今後の英語学習をスムーズに進めることができるのです。
ネイティブのフォニックス学習
一般的に子供が親や友達などの周囲と会話を交わし、コミュニケーションを取り始めるのが3〜5歳くらいです。早い子どもだと、この時期にひらがなを学習し始めて、その発音と文字との関係を理解していきます。
英語でも同じく、3〜5歳くらいには、フォニックスの学習法で英語を学んで行くと、発音とスペルとの関係を理解することができるので、わりとスムーズに英語を習得していくことができます。アメリカでは学校教育でもフォニックスは重視されており、体系的に学ぶ機会が提供されています。ネイティブスピーカーにとって、フォニックスは英語を習得するための必須スキルと言えるでしょう。
彼らはフォニックスルールを学ぶことで、知らない単語でも発音できるようになり、読書の際にスムーズに音読できるようになります。また、スペルの規則性を理解することで、ライティングスキルも向上します。
フォニックスは英語圏の子供たちにとって、英語の基礎を築く上で欠かせない要素となっているんですね。
日本人がフォニックスを学ぶ意義
日本語を母語とする私たちにとって、英語の発音やスペルは複雑に感じるかもしれません。しかし、フォニックスを学ぶことで、英語の規則性を理解し、効率的に学習を進めることができます。
フォニックス学習のメリットは、大きく分けて以下の3つです。
メリット | 説明 |
---|---|
リーディング力の向上 | 初めて見る単語でも、フォニックスルールを適用することで発音し、意味を理解できるようになります。 |
リスニング力の向上 | 発音と綴りの関係性を理解することで、聞き取りやすさが向上します。 |
ライティング力の向上 | スペルの規則性を理解することで、正しくスペルを書くことができるようになります。 |
その他、さらに詳しいフォニックスのメリット、そしてデメリットについては英語学習にフォニックスは必要?メリット・デメリットを徹底分析!の記事もご参考になさってください。
幼児期におけるフォニックス学習
幼児期、特に3歳から5歳頃は、言語習得の黄金期と言われています。この時期の子供たちは、まるでスポンジのように新しい言葉を吸収していきます。では、この時期の日本人の子供たちへのフォニックス導入については、どうなのでしょうか。
3歳〜5歳児へのフォニックス導入
3歳~5歳が語学習得の黄金期だからといって、フォニックス学習の黄金期であるとは言えない、といのが私の意見です。
全く英語に触れていない生活の中、週に1度の英会話レッスンでフォニックスを学び始めても、ほとんど効果はないと思います。なぜなら、週に1度の英語量では英単語の語彙数があまりにも少なく、頭の中の英語の「引き出し」単語数が限られているからです。
インターナショナル・スクールやイマージョン・プログラムの学校で学んでいること。あるいはどちらかの親がネイティブである場合など、常に英語を耳にしている環境のお子さんで、周りと英語で会話ができる、という子供であれば、3〜5歳でも、フォニックスを取り入れると、かなりの効果があると思います。
では、そうでない状況で生活している場合は、どうすると良いのでしょうか。
昔と違い、最近ではYouTubeやポッドキャスト、そのほかにもテレビ番組や映画など、どこにでも英語で見聞きできる状況はあります。英語で会話をすることはとても大切ですが、まず、普段から英語を耳に慣らし、多くの単語を知っておくことがフォニックスを学習するにあたり、とても重要な点です。
その状況を踏まえた上で、英語の発音とスペルに興味を持ち出した頃にフォニックスを導入すると、とても効果があります。
わたし個人の学習経験や英語を学んでいる子供たちを見ていると、フォニックスは英単語のスペルと、それに伴う音を関係付けることが出来る「把握能力」が必要だと感じます。
スペルと音との関係が理解できれば、正しく発音できることが楽しくなり、そして、もっと複雑な発音へと挑戦したいという気持ちを持つようになります。
逆に、このスペルと音との関係が把握できないと、いくらフォニックスで学ぼうと思っても、効果がありません。
無理強いは禁物です。子供が興味を示さない場合は、無理にフォニックス学習を進めるのではなく、英語の歌や絵本などを通して、英語に親しむことから始めましょう。 子供のペースに合わせて、楽しく学習を進めることが大切です。
英語環境の重要性と注意点
幼児期にフォニックスを効果的に学習するためには、家庭での英語環境づくりも重要です。英語の歌をかけたり、英語の絵本を読んだりすることで、子供たちは自然と英語の音に親しむことができます。また、英語の動画やアニメなども効果的です。しかし、長時間視聴には注意が必要です。1日30分程度を目安に、適切な時間管理を行いましょう。
また、保護者が一緒に英語の歌を歌ったり、絵本を読んだりすることで、子供たちはより楽しく英語に触れることができます。
フォニックス学習は、英語学習のスタート地点です。フォニックスを学ぶことで、英語の読み書きの基礎を築くことができますが、英語を話すためには、リスニングやスピーキングの練習も必要です。オンライン英会話などを活用して、バランスの良い英語学習を心がけましょう。
小学生のフォニックス学習
私が実際に子供たちに指導をしてきて感じるのは、ある程度英語の素地が出来てきた小学生になってから、フォニックス学習を始めると良いということです。
このあと、その理由について述べていきます。
小学生のフォニックス学習アプローチ
わたしがおすすめする方法は、まず、幼児期から英語で子供番組を見せて、英語に楽しく触れさせる。次に、小学校低学年くらい(6歳〜8歳)になってから、フォニックスを始める、というやりかたです。
ただし、子供たちには個人差があるため、上記にはとらわれずに、子供自身が英語のスペルに興味を持ち出したら、すぐにフォニックスを始めても大丈夫でしょう。
逆に、小学校低学年生であっても、子供がフォニックスに対してあまり良い反応をしない場合には、無理せず、少し時間を置いてから、再度トライすると良いでしょう。
一般的に、子供たちは歌を歌いながら言葉を覚えることが多く、普段から英語の歌を聞かせておくと、すんなりフォニックスで学習しやすいと思います。
この時期の学習のポイントは、正確な発音を身につけることです。間違った発音を覚えてしまうと、後々修正するのが難しくなるため、ネイティブスピーカーの発音を聴いたり、発音練習アプリなどを活用したりして、正しい発音を意識することが大切です。
また、文字と音の関係だけでなく、簡単な単語の読み書きにも挑戦してみましょう。例えば、「cat」「dog」「book」など、身近な単語から始めることで、フォニックスのルールを実際に使いながら学ぶことができます。
小学生のフォニックス学習では、まず基本的な44音の学習から始めましょう。アルファベットの文字と音の結びつきを理解することが、学習の最初のステップです。
子供の興味関心に合わせた学習
小学校低学年の子どもたちは、歌やゲーム、遊びを通して楽しく学ぶことが得意です。フラッシュカードやフォニックスソングなどを活用し、飽きさせない工夫を凝らすことで、自然とフォニックスを身につけることができます。
ほかには、好きなキャラクターが登場する絵本やアニメ、ゲームなどを活用することで、楽しみながらフォニックスを学ぶことができます。
学習成果を可視化することも重要です。学習目標を設定し、達成度をシールやスタンプで記録することで、子どもたちのモチベーションを維持することができます。以下はこの時期のお子さんのフォニックス学習の内容やアプローチ例です。
年齢 | 学習内容の例 | 学習方法の例 |
---|---|---|
1年目 | 短母音、子音、簡単な単語の読み書き(cat, dog, sunなど) | フラッシュカード、フォニックスソング、絵本 |
2年目 | 長母音、二重子音、少し複雑な単語の読み書き(train, green, schoolなど) | フォニックスゲーム、ワークブック、オンライン教材 |
3年目 | 子音混合、母音混合、文章の読み書き | 英語の絵本、アニメ、簡単な英会話 |
上記はあくまで一例です。お子様の学習進度に合わせて、柔軟に学習内容や方法を調整することが大切です。
大人のフォニックス学習
大人になってから英語学習を再開したり、初めて英語を学んだりする方も多いでしょう。そんな方々にとって、フォニックス学習は本当に効果的な学習方法なのでしょうか?
今まで説明した内容を読んだ方で、「フォニックスは若いときしか効果がないの?」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、実際にはそうとも限りません。
大人にもフォニックスは効果的?
大人になってからのフォニックス学習には、様々なメリットがあります。
フォニックスを学ぶことで正しい発音を身につけることができます。大人にとってフォニックスを学ぶ最大のメリットは発音矯正に繋がる、ということだと思います。
日本語にはない音や発音のルールをフォニックスを通して学ぶことで、カタカナ英語から脱却し、よりネイティブに近い発音に近づけます。
また、単語の綴りを覚えやすくなるというメリットもあります。発音と綴りのルールを学ぶことで、視覚と聴覚を同時に活用し、より効率的に単語を記憶することができます。今まで何度もスペルミスをしてきた単語も、フォニックスを学ぶことで正しく覚えられるようになるでしょう。
何でも学ぶのに遅すぎることはない、といいますが、特に語学に関しては大人になってからでも楽しく学べますよ!
発音矯正への活用
先程お伝えした、フォニックスを学ぶメリットのなかの「発音矯正」について、もう少し深堀りしてみます。
たしかに、長年染み付いた発音の癖を直すのは容易ではありませんが、フォニックスの知識を得ることによって、日本語訛りの強い英語から脱却し、聞き取りやすい自然な発音を目指すことができます。
効果 | 詳細 |
---|---|
舌の位置や口の形の矯正 | フォニックスでは、それぞれの音を発音する際の舌の位置や口の形を意識的に学ぶため、日本語とは異なる英語独特の発音を習得できます。 |
リエゾンやリダクションの理解 | 単語が繋がって発音されるリエゾンや、音が弱くなるリダクションといった英語特有の発音現象も、フォニックス学習を通して理解を深めることができます。 |
イントネーションの改善 | フォニックスは単語レベルの発音だけでなく、文章全体のイントネーションやリズム感の向上にも役立ちます。 |
フォニックスとオンライン英会話
最後に、フォニックス学習とオンライン英会話を組み合わせることで、相乗効果が期待できますので、少しだけそちらについても解説をさせてください。
オンライン英会話はフォニックス学習にも最適!
オンライン英会話は、実践的な英語運用能力を養う上で非常に効果的ですが、フォニックスを事前に学習しておくことで、よりスムーズに発音やリスニングスキルを向上させることができます。
また、オンライン英会話で実際にネイティブスピーカーの発音を聞き、自分の発音を矯正してもらうことで、フォニックス学習の理解を深めることも可能です。
音と綴りの関係を学ぶのがフォニックスですが、特に発音矯正を目的にフォニックスを学習している場合には、実際に自分の発音を聞いてもらってそれが正しいかどうかを判断してもらえる「聞き手」の存在は不可欠です。
スモールワールドオンライン英会話では、フォニックスに特化しているレッスンプログラムを開講している先生も複数いらっしゃいますので、ぜひレッスンを探すのページより探してみてください!
フォニックス学習に効果的なオンライン英会話の活用方法
オンライン英会話でフォニックスを学ぶ際、特に発音矯正を希望している方にはオススメではありますが、それ以外にもリスニング強化・語彙力アップなどの場合にもフォニックス×オンライン英会話の組合せはとても相性が良いです!
活用方法 | 具体的な内容 | メリット |
---|---|---|
発音矯正 | 講師に発音をチェックしてもらい、正しい発音を学ぶ | ネイティブスピーカーの発音を直接聞くことで、正しい発音を身につけることができる |
リスニング強化 | 様々なアクセントの英語を聞き、リスニング力を鍛える | 多様な発音に慣れることで、リスニング力が向上→講師の話している言葉が理解しやすくなる |
語彙力アップ | フォニックスルールを理解することで、新しい単語の綴りと発音を予測しやすくなる | 単語の暗記が容易になり、語彙力アップ→講師との会話がはずみます |
リーディング力向上 | フォニックスルールを理解することで、スムーズに英文を読むことができるようになる | 読むスピードが上がり、リーディング力向上に繋がる→声に出して読んで講師に批評してもらいましょう |
オンライン英会話スクールは、スクールごとに特徴があります。でも最終的にはご自身に合った先生が見つけられるのが継続できるポイントです。いくつか体験レッスンを受けて、気に入る先生を探してみてください。
まとめ
この記事では、フォニックス学習を始めるのに最適な年齢について、幼児期から大人まで幅広く解説しました。
フォニックスは、英語の読み書きの基礎となるため、年齢に関係なく学習効果が期待できます。
3歳から5歳児には、遊びを通してフォニックスを導入し、英語を好きになる環境を作るのが大切です。小学生には、年齢や発達段階に合わせた教材や学習方法を選び、無理なく学習を進めることが重要です。大人も、発音矯正やリスニング力向上にフォニックスを活用できます。
フォニックスを学ぶには、年齢制限はありません。まずは、普段から英語で耳を慣らして語彙力を上げ、そしてフォニックスをうまく活用して英語学習効果を高めましょう!