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英検®の各級の難易度とは?各級の試験内容や合格率の目安・勉強法を徹底解説!

英検®の各級の難易度とは?各級の試験内容や合格率の目安・勉強法を徹底解説!

日本英語検定協会が実施している英検Ⓡテストについての記事が続きます。

今回は、英検1級から5級まで全7レベルの級それぞれの難易度について掘り下げて解説をしていきたいと思います。

英検受験を検討されている方の、受験級を計る目安として参考にして頂ければ幸いです。

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英検とは

まずは、今さらのようになりますが、そもそも英検とはどのような試験なのかについておさらいをしていきます。

日本英語検定協会の公式サイトによると、英検とは以下のように定義されています。

「英検は、幅広い世代が受験する国内最大級の英語検定試験で、1級から5級まで、7つの級があります。試験内容は身の回りの日常会話から、教養を深める社会的な題材まで、実際に英語を使用する場面を想定し、出題しています。」

日本英語検定協会>英検について

なお、2024年現在では英検は1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級という7つの級がありますが、2025年度からはさらに新しい級が1つ増える予定になっています。
→ 英検に新設級(準 2 級と 2 級の間)導入のお知らせ

「準2級と2級の間」にある級、ということでどんな名称になるのか、まだ級の名称については発表されていないので、個人的に楽しみにしています。発表されたら、またこちらの公式ブログにてシェアさせて頂きますね!

英検の各級の試験内容は?

それでは次に、英検各級の英語レベル、そして試験内容について掘り下げていきたいと思います。

級によって、隣接級とそれほど英語レベルに差が無い級もあれば、かなり急に難しくなっている、という級もあるので事前にしっかりと試験内容については把握をしておくと良いでしょう。

英検5級の試験内容

まずは一番簡単な級である5級の試験内容についてです。

公式サイトによる「各級の目安」表によると、5級は「中学初級程度」の英語レベルが求められています。

家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されますので英語を学び始めたばかりの方でも比較的受かりやすい初級レベルの問題になっています。

試験はリーディングとリスニングの2つのセクションで構成され、合計で約25分程度の試験です。

リーディングセクションは、大きく分けて二つのパートに分かれています。

最初のパートでは、短い文や単語を使った穴埋め問題が出題されます。たとえば、次のような問題が出されます。

問題
She ___ a student.
  1. is
  2. are
  3. am
  4. be

ここで、正しい答えは「1 is」ですね。また、簡単な会話文の中で適切な応答を選ぶ問題もあります。例えば、以下のような問題です。

問題
A : What color is your new car?
B : It’s (  ) and really nice.
  1. black
  2. big
  3. cute
  4. tall

この場合、正しい選択肢は「1 black」ですね。今回は分かりやすくシンプルな問題例を挙げましたが、実際の問題でもそれほど難易度の高い会話文は登場しません。

リスニングセクションでは、短い会話や文を聞いて、質問に対する適切な答えを選ぶ問題が中心です。

音声はゆっくりと話され、日常的な状況が題材となるため、初級者でも聞き取りやすい内容になっています。

ここでも例題を挙げてみましょう。

問題(音声)
Can I watch TV, Mom?
  • To school.
  • I have some.
  • Sure, you can.

英検5級はこのように、基本的な英語の理解を確認する内容で構成されていて、単語や文法も初歩的なものが中心です。

学習を始めたばかりの生徒でもチャレンジができる良い入門の試験だと思います。

英検4級の試験内容

次に英検4級の問題目安です。レベルは「中学中級程度」ということで、中学校が3年間ですので「中級」というと中学校2年生過程で学ぶ英語のレベルと思ってけば良いでしょう。

試験はリーディングとリスニングの2セクションから構成され、試験時間は合計で約35分間です。

「出題形式や内容が、より実用的に。身近なトピックを題材とした読解問題が加わります」と書いてあります。

5級のところで言及をし忘れましたが、4級と5級には「録音形式のスピーキングテスト」があるのですが、こちらは任意受験となっていて合否には関係ないという扱いです。

リーディングセクションでは、短文や文章を読んで理解する力が求められます。

文章の内容を理解し、適切な文法や単語を選ぶ問題が多く出題されます。例えば、以下のような問題が出題されます。

問題
It was Monica’s father’s birthday two days ago. So she (  ) dinner for him, and they had a great time.
  1. makes
  2. is making
  3. made
  4. will make

正解は「3 made」です。Monicaが誕生日にディナーを作るという文脈を理解し、動詞の正しい形(過去形)を選ぶ力が問われます。

リスニングセクションでは、日常的な会話や状況に関する英語の理解が問われます。

音声は中学生向けにゆっくりとしたスピードで話されますが、複数の選択肢から正しいものを選ぶ力が求められます。

問題(音声)
☆How was school? ★It wasn’t very good. ☆Were your classes hard?
  1. No, they were boring.
  2. No, they had to go.
  3. No, they weren’t mine.

答えは「1 No, they were boring.」ですね。

音声から学校がどうだったか、あまり良くないと言う回答とそれに続く会話で不自然でない文章はどれかということを聞き取って理解する必要があります。

このように、英検4級は英語を用いた基本的なコミュニケーション能力を評価する試験であり、リーディングとリスニングの両方で英語の基礎的な力を試されます。

これに合格することで、次のステップである英検3級に向けた学習の基盤を築くことができます。

英検3級の試験内容

英検3級から二次試験として面接試験が登場します。面接では「英語で考えを伝えましょう」と書いてあります。

試験はリーディング、ライティング、リスニング、そして二次試験のスピーキングで構成されています。

一次試験(筆記65分 / リスニング約25分)、二次試験(英語での面接約5分)となっています。

リーディングセクションでは、主に文章の理解力が問われ、短い対話文や文章の穴埋め、内容一致問題が出題されます。

例えば、次のような問題があります。

問題(音声)
A : Do you need some new basketball shoes this year, Judy?
B : Yes, Mom. The shoes I wore last year aren’t big (  ) anymore.
  1. enough
  2. forward
  3. half
  4. else

答えは「1 enough」ですね。

ライティングセクションでは、与えられたテーマに対して短い英文を書く課題が出されます。

例えば、「あなたの好きな季節について」というテーマで、自分の意見や理由を述べることが求められます。

近年では、新しくEメールをもらってそれに返信する、という設定でのライティング問題も追加されました。

リスニングセクションでは、日常会話や短い文章を聞いて、内容を理解する力が試されます。

選択肢から正しい答えを選ぶ形式です。

スピーキング(二次試験)は面接形式で、カードに書かれた質問に対して答えるほか、簡単な会話を通じて英語でのコミュニケーション能力を評価されます。

このように、英検3級は実践的な英語の基礎力を測る重要なステップとなり、合格することで英語でのコミュニケーションに自信をつけることができます。

英検準2級の試験内容

英検準2級になると、教育や科学などを題材とした長文の穴埋め問題が加わります。

準2級では、日常生活や学校生活における英語の理解と運用能力が求められます。

試験は、リーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキング(二次試験)で構成され、各セクションでより高度な英語力が問われます。

一次試験(筆記80分 / リスニング約25分)、二次試験(英語での面接約6分)となっています。

リーディングセクションでは、文章の読解力が中心です。

具体的には、やや長めの文章を読んで、主旨や詳細を理解し、質問に答える問題が出題されます。

例えば、次のような問題があります。

問題
A : Hi, Jack. Do you want to prepare for the science test with me today?
B : Sorry, but I can’t. Could we (   )?
A : OK. I need to check out some books, anyway. Shall we meet at 10:00 a.m.?
B : Yes, that’ll be fine.
  1. go to your house this evening
  2. pass the course without it
  3. speak to our teacher after class
  4. study at the library tomorrow

答えは「4 study at the library tomorrow」です。

文脈を理解して、不自然な回答については外していくという形で正答を導き出すと良いでしょう。

ライティングセクションでは、約80~100語の英作文が課され、指定されたテーマに基づき、論理的かつ明確な文章を書く能力が試されます。

リスニングセクションでは、日常的なシチュエーションに関する少し複雑な会話や説明を聞いて、正しい答えを選ぶ力が必要です。

スピーキング(二次試験)では、受験者は面接官とのやり取りを通じて、自分の意見を述べたり質問に答えたりする能力が問われます。

英検2級の試験内容

次に、この辺りから「履歴書でアピールできる」とされている級、英検2級です。

「医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解」も出題される、と書いてあります。

英検2級は高校卒業程度の英語力を測る試験で、社会生活で使える実践的な英語力が求められます。

試験はリーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキング(二次試験)の4セクションで構成されます。

一次試験(筆記85分 / リスニング約25分)、二次試験(英語での面接約7分)となっています。

リーディングセクションでは、記事やエッセイ、広告など、さまざまな形式の文章が出題されます。

例えば、記事を読んでその内容を理解し、設問に答える問題や、文章の空所補充問題が含まれます。

ライティングセクションでは、指定されたテーマに対して、自分の意見を述べる英作文が求められます。

80~100語程度で、理由を2つ挙げて論理的にまとめる必要があります。

2024年度の改正により、ライティング問題は1題から2題に増えました。

既存の「意見論述」の出題に加え、「要約」問題が出題されることになりました。

これにより、受験者はより一層ライティング対策をしっかりとする必要が出てきました。

リスニングセクションでは、日常会話やインタビュー形式の問題が出題され、話の要点を正確に理解し、適切な答えを選ぶ力が試されます。

スピーキング(二次試験)では、与えられたトピックについて自分の意見を述べ、面接官との質疑応答を通じて、英語での表現力が評価されます。

2級は、大学入試レベルの英語力を養成するための重要なステップであり、社会生活での英語使用にも役立つ試験となっていると思います。

英検準1級の試験内容

英検準1級は、大学中級レベルの英語力を測る試験で、専門的な内容や高度な議論を理解し、表現する力が求められます。

試験はリーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキング(二次試験)で構成されています。

一次試験(筆記90分 / リスニング約30分)、二次試験(英語での面接約8分)になっています。

リーディングセクションでは、新聞や学術的な論文などの高度な文章を読み、理解力を問われます。

例えば、段落の要旨を捉えたり、文脈から語句の意味を推測したりする問題が出題されます。

ライティングセクションでは、約200語のエッセイを書き、自分の意見を論理的に展開する能力が試されます。

トピックは、社会問題や教育、環境など、幅広い分野から出題されます。

こちらも英検2級と同様に2024年度の改正で問題が1問から2問へと増加され、およそ200語の文章を60~70語に要約するような問題が追加されました。

リスニングセクションでは、学術的な講義やインタビューなど、内容の深い音声素材が使用され、要点を正確に把握する力が必要とされます。

スピーキング(二次試験)では、抽象的なテーマについて意見を述べたり、ディスカッション形式で質問に答えたりすることで、英語での高度なコミュニケーション能力が評価されます。

準1級は、実践的な英語運用能力をさらに高め、専門的な場面での英語使用にも対応できるレベルの試験です。

またこちらの英検準1級では、2024年度の改正で新たにスピーキングテスト内で受験者自身の意見を問う質問に話題導入文が追加されました。

このように、英検準1級は社会生活で求められる英語を十分理解し、また 使用できることが求められる試験内容になっています。

英検1級の試験内容

英検1級は、英検の試験において最終目標となる級です。英語で高度な議論を行い、複雑な文章を理解する能力が求められます。

試験はリーディング、ライティング、リスニング、そしてスピーキング(二次試験)の4つのセクションで構成されています。

一次試験(筆記100分 / リスニング約35分)、二次試験(英語での面接約10分)となります。

筆記だけで1時間40分もありますので、かなりの集中力も同時に求められることになりますね。

リーディングセクションでは、学術的な論文や専門的な記事を読んで、深い理解力が試されます。

設問は、内容一致や要約、批判的な思考を問うものが多く、難易度が非常に高いです。

ライティングセクションでは、240~260語のエッセイを書く必要があり、複雑な社会問題について自分の立場を論理的に主張する能力が求められます。

英検1級でも、準1級・2級などと同様に要約問題が追加されました。

ただし、試験時間は延長せず代わりにリーディング問題が一部削除されるという形で調整しています。(この調整方法は準1級・2級も同様です)

リスニングセクションでは、ニュース解説や専門的なインタビューなど、難易度の高い音声素材を使用し、要点を正確に理解する力が必要です。

スピーキング(二次試験)では、抽象的なテーマに基づいて英語で議論を展開し、面接官との高度な質疑応答を行うことで、英語での深い表現力と論理的思考力が評価されます。

英検1級は、国際的なビジネスや学術の場でも通用する英語力を証明するものであり、非常に難易度の高い試験です。

過去の出題例としては、科学の発展は常に有益か、芸術への財政的支援増加の是非、世界経済における日本の役割、選挙権の行使を義務化するべきか、遺伝子組み換え食品の安全性、公共の場における治安改善の必要性などについて2分間のスピーチを行い、それについての面接官からの質問に回答するということが求められています。

【級別】英検の受験レベルや難易度

それでは次に、英検の受験レベル及び各級ごとの難易度についてざっと解説をしていきます。

【級別】英検の受験レベルや難易度

受験レベル

英検の受験レベルについては、過去に別の記事で級ごとに解説した記事がありますので、そちらから部分的に引用したいと思います。

各級の受験レベル

1級:
英検1級は、最も難易度が高いレベルで、英語を流暢に使いこなせるかどうかを測る試験です。このレベルでは、ニュースや学術論文、エッセイなど、非常に複雑で専門的な内容の理解が求められます。語彙力や表現力もかなり高度で、英語圏の大学での学びや、ビジネスの場での交渉に対応できる英語力が必要です。実際、英検1級を取得すると、就職や海外でのキャリアアップに大きく役立ちます。

準1級:
準1級は、大学入試や就職活動で有利になるレベルです。日常会話はもちろん、社会的・文化的なトピックについても深く理解し、自分の意見を論理的に表現する力が問われます。英語でのディスカッションやプレゼンテーションのスキルも重要視されるため、実務での活用を目指す方にもぴったりです。

2級:
2級は、高校卒業程度の英語力を測る試験で、英検の中でも多くの人が目指すレベルです。英語での日常会話や、簡単なビジネス文書の読解・作成ができることが求められます。中学や高校の英語教育の延長で挑戦できるため、学校の授業と並行しての学習が効果的です。お子さんが高校生なら、ぜひ目標にしてみてください。

準2級:
準2級は、中学卒業から高校1年生程度の英語力を目安にしたレベルです。日常的なトピックについて話したり、英語の短い文章を読んだりすることが求められます。これから高校に進学するお子さんには、英語力をしっかりと基礎から固める良い機会となるでしょう。

3級:
3級は、中学校卒業程度の英語力を測る試験で、日常的な会話や基本的な読み書きが中心です。英語でのコミュニケーションの基礎をしっかり身につけることが目標で、リスニングやスピーキングも導入されます。中学生のお子さんが初めて英検に挑戦するにはぴったりのレベルです。

4級:
4級は、中学2年生程度の英語力を目安にしています。簡単な会話や短文の理解が中心で、リスニングやリーディングが主な試験範囲です。英語を学び始めて少し慣れてきたお子さんには、このレベルが適しています。

5級:
5級は、中学1年生程度の英語力で、基本的な単語や文法、簡単な挨拶や自己紹介などが中心です。英語学習を始めたばかりのお子さんが、最初に目指す目標として挑戦するのに最適なレベルです。英語に慣れ親しむ第一歩として、無理なく取り組むことができるでしょう。

難易度

上記の受験レベルについての解説より、大体の級毎の難易度についてはお分かりいただけたかと思いますが、こちらでは公式サイトで案内されている難易度と必要とされる英単語・熟語などの語彙力の目安をまとめてみます。

各級 5級 4級 3級 準2級 2級 準1級 1級
受験レベル 中学初級程度 中学初級程度 中学初級程度 高校中級程度 高校卒業程度 大学中級程度 大学上級程度
語彙数 語彙数目安600 語彙数目安1,300 語彙数2,100 ~ 2,500 語彙数2,600 ~ 4,000 語彙数5,000 ~ 5,800 語彙数7,500 ~ 9,000 語彙数10,000 ~ 15,000

上記語彙数の目安については、公式サイトでは発表されていませんが各種参考書などに記載されている内容をまとめた数字です。

各級によって、数百しか必要単語量が増えないこともあれば、準1級から1級を比較する場合には1.5倍ほどの語彙力が必要となるなど、急によって難易度の差は一定ではないことがお分かりいただけるかと思います。

【級別】英検の合格率や合格点はどれくらい?

それでは次に気になる英検総受験者に対する合格率や合格点についてはどうなっているのかを解説していきます。

【級別】英検の合格率や合格点はどれくらい?

合格率

英検の合格率については、過去には日本英語協会から発表されていたのですが、現在は発表をしなくなってしまいました

多くの資格試験ではきちんと合格率を発表しているのに、なぜこれほどメジャーな検定試験である英検が公式に合格率の発表を取りやめたのかは謎です。

もしもその理由が事務手続きが煩雑である、などの理由であればちょっと許せないな、と思います。

合格率の発表については、今後の改正できちんと発表されることを期待したいと思っています。

合格点

一方で、英検サイトでは各級の合格点及び満点については発表をしています。英検CSEスコアと呼ばれる世界基準の語学能力を測るスコアを用いて英検各級の出題が正答100%だった場合の点数及び合格点の点数を公式サイトで公表しています。

少し見にくいですが、公式サイトからの表を引用しますね。

注釈にもある通り、英検4級と5級についてはスピーキングテストの合格基準スコアは設定されているものの、級そのものの合否判定についてはスピーキングテストは除いた二技能(リーディング・リスニング)でのみ判定されます。

合格点は級によりますが、もっとも簡単な英検5級では50%・大体半分合っていれば合格します。

一方、英検1級では8割近くが合っていないと合格出来ないという難易度の高い試験になっています。

英検対策におすすめの勉強法

各級の試験内容、難易度、合格基準スコアなどが分かったところで、英検対策の勉強をする上でのコツやおすすめの勉強方法について少しだけ解説をしたいと思います。

も必要とされる勉強方法は受験級によっても異なってきますので、ここでは真ん中の級、英検3級に絞ってお話をしていきます。

もちろん、ほかの級でも十分参考になる内容になっていますで、近隣級を受験予定という方もぜひご参考になさってください。

毎日の「リーディング」習慣をつける

英検3級のリーディングセクションは、文章の理解力を問われる部分が多いため、日常的に英語の文章を読む習慣をつけることが重要です。

受験生が中学生の場合には、学校で習う教科書の復習に加え、簡単な英語の本や記事を読むことを勧めます。

親御さんがサポートできるようでしたら、お子さんが興味のあるテーマに関連した短い英語の記事や物語を選んであげると良いでしょう。

たとえば、好きなスポーツや趣味に関する英語のサイトや本を選び、毎日10分程度の読書を目標にすることで、自然と語彙力や文法の知識が深まります

また、リーディングの後には内容について質問し合ったり、内容を日本語で説明させたりすることで、理解度を確認できます。

親御さんが英語が苦手でも、日本語で説明させるということならサポートできますね!

リスニングの強化は「英語の音に慣れる」ことから

リスニングは、英検3級でも特に重要なセクションです。

まずは、とにかく英語の音に慣れることが大切です。

学校の授業だけでなく、家でも簡単にできる方法として、英語の音声教材やYouTubeの英語学習チャンネルを活用すると良いでしょう。

特に、子供向けの短い英語アニメや歌を聞くことから始めると「ちんぷんかんぷんでイヤ」になってしまわずにモチベーションを保ちやすいと思います。

その他、毎日15分程度のリスニング時間を設けることもおすすめです。

「夕飯の前」「お風呂の前」「歯磨きの前」など、何か毎日やることの前に15分確保して1日のなかのルーティーンにしてしまうと良いです。

ここでも親御さんのサポートが出来るとより良いです。リスニング教材を聞いた後に、聞き取った内容について質問したり、答えさせることでリスニング力の強化に繋がります。

もしも余裕があれば、聞いた内容を書き取る「ディクテーション」も取り入れると更に効果的ですが、無理はせずにとにかく毎日継続して英語に耳を鳴らすことの方が重要です。

ライティング力を鍛える「日記」と「模擬試験」

ライティングは、英検3級で初めて導入されるセクションで、短い英文を書く力が試されます。

おすすめの勉強方法としては、英語の日記をつけてみることです。

毎日1~2行で構わないので、その日の出来事や感じたことを英語で書くように促しましょう。

最初に簡単な例文を見つけて、それをいくつか真似するように書いてみるところから始めると取り組みやすくなります。

さらに、実際の試験に近い形式の模擬試験を定期的に行うことも効果的です。

過去問を利用して、指定されたテーマについて40~60語程度で文章を書いてみましょう。

40語が難しければ、最初は短い文でも構いません。

また、そのテーマに対する自分の意見を文章にしたら、そのあとに理由や具体例も追加して書いていき、論理的に文章を書く練習をしましょう。

ライティングの力をつけるには、論理的に自分の意見を言えるようになることが大切です。

普段から日本語でも良いのでテーマに沿って自分の意見を積極的に文章にすることで、英語になっても書く内容に迷って時間をかけ過ぎずにパパッと答案を埋めることができるようになります。

英検を受験する際の注意点

英検を受験する際には、事前の準備や試験当日の心構えが非常に重要です。以下に、受験の際に注意すべき3点を解説します。

時間管理とペース配分

英検の試験では、各セクションに割り当てられた時間を有効に活用することが求められます。

リーディング、リスニング、ライティング(およびスピーキング)セクションには、それぞれ異なる形式の問題が含まれており、時間配分を誤ると最後まで解ききれない可能性があります。

まず、試験開始前に問題全体をざっと確認し、各セクションにかけるべき時間を頭の中で計画することが重要です。

たとえば、リーディングでは一つの問題に時間をかけすぎないようにし、分からない問題は飛ばして後で戻るといった柔軟な対応が求められます。

また、リスニングでは、一度しか流れない音声に集中する必要があります。

音声が流れる前に質問を先に読んでおき、何に注意すべきかを把握しておくと、効率よく解答できます。

ライティングやスピーキングでは、構成や内容を練る時間も考慮に入れ、無理なく自分の意見を述べられるように時間を割り当てることが大切です。

試験時間を意識して取り組むことで、冷静に問題に対処でき、より良い結果が期待できます。

出題形式と問題パターンに慣れる

英検には各級ごとに異なる出題形式があり、これに慣れることが合格への鍵となります。

試験前に過去問や模擬試験を通じて、問題の形式やパターンに慣れておくことが非常に重要です。

リーディングやリスニングでは、選択肢の形式や文章の構成を理解することで、素早く適切な解答を導けるようになります。

例えば、リーディングセクションでは、文章の流れやキーワードに注目することで、効率よく内容を把握できるようになります。

ライティングセクションでは、頻出テーマや求められる構成(例えばイントロダクション、ボディ、コンクラージョン)に慣れておくことが大切です。

過去問を解くことで、自分の弱点を見つけ、そこを重点的に強化することができます。

さらに、スピーキングの練習も欠かせません。

面接形式の試験に慣れておくことで、緊張せずに自分の意見を述べることができるようになります。

スピーキングの練習では、実際に声に出して答える練習を繰り返し行い、英語で考えながら話す習慣をつけることが重要です。

健康管理とメンタル準備

試験に向けての勉強だけでなく、体調管理にもしっかりと気を付けましょう。

特に、試験前の数日間は規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠を取ってください

睡眠不足や体調不良は、試験当日に集中力やパフォーマンスを大きく低下させる原因となります。

試験当日は、試験会場に早めに到着し、焦らずに心の準備を整えることが大切です。

また、自分なりのリラックスできる方法(深呼吸、軽いストレッチなど)を見つけておくと、前日・当日に緊張を和らげることができるかな、と思います。

試験の前には、自分がこれまで行ってきた準備を振り返り、自信を持って会場に入っていってください!

「自分はできる」と思い込み、ポジティブに考えることで、試験本番でも落ち着いて力を発揮できるものです。

思い込みの力は本当にすごいので、とにかく合格している自分をイメージして試験に取り組んでください。

また、試験中は自分のペースを守って焦らないで解いていくことが重要です。

周りの受験生に気を取られたり、難しい問題に直面して必要以上に焦ってしまわないようにしましょう。

もしも難しくて分からない問題が出たら、他の問題でリカバリーすれば良いのです。

合格するのに満点を取る必要はない!と言い聞かせてください。結果として、全体の成績を安定させることができます。

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各級に合わせた英検対策をしよう!

今回は英検の各級の試験内容を中心に、解説をしていきました。それぞれに必要な語彙数も違えば、試験形式も異なっています。

また、英検は頻繁に試験内容が改訂されますので、古い過去問しか勉強していない場合には、新形式の問題を見て慌てて失点してしまうということもあります。

どうぞ、最新のデータを公式サイトなどで確認してから各級に合わせて受験の対策をしてくださいね!

また、独学での英検対策はあまり効率的とは言えません。ぜひ、スモールワールドでベテランの先生のサポートを受けてより高い急に挑戦をしていってほしいと思います。

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