以前、お子さんが1歳半のときからプレインターナショナルスクールに通い、11歳になった現在は日本語も英語も同じように扱えるようになっている、という方記事をご紹介したのですが、以前は、そのお子さんの小学校時代の経験談をお伝えしました。
今回は、インターナショナルプレスクールに通っていた幼児~就学前までのお話をご紹介いたします。
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バイリンガル教育を始めた理由について
我が家が、娘にバイリンガル教育を施そうと思った理由の1つは、
・主人が帰国子女であること
そして、
・私も学生時代に英語圏への留学を経験したことがある
という2つのバックグラウンドが大きいと思います。
両親共に「日本で生活しながら第二言語を身に着けるということの難しさ」を実感として感じていました。
また、もう1つ大きな理由としては、「ただ英会話ができるように」ということではなく、
「英語で考えながら自己表現ができるスキル(英語脳)」
を身に着けて欲しいと考えたからです。
いわゆる、真のバイリンガルに育てたいと思いました。
そのため、義務教育が始まる小学校入学前までの間には、インターナショナル・プレスクールに娘を入学させよう!という気持ちは、両親共に、だいぶ早い段階から思っていたことでした。
この時期は英語の習得には非常に重要な時期であることを知っていたからです。で英語教育をしていきたいかを明確にすることが、卒園後の進路選択には大切だと思います。
インターで良かったと思うプログラム
娘が1歳半~6歳の赤ちゃん&幼児さんであった5年間、キンダーキッズインターナショナルスクールという英語保育園(プリスクール)に通うことにしました。
入学前には近隣の幼児教室やインタープレスクールと呼ばれるような園に、複数個所、見学に行きました。なかで、うちの娘が通うことになったインターナショナル・プレスクールは、一般的な英会話スクールとは違う点が気に入りました。
単に英語を学ぶのではなく、英語を通して社会性を身に着け、学習できるカリキュラムが組まれていたのです。
『英語』がゴールではなく、その先に進むための1つのツールになっていたのです。
娘の通っていたインターナショナル・プレスクール「キンダーキッズ」では、自分の意見やスキルを表現する機会が多くありました。
1番印象に残っているものは、Show & Tellというプログラムです。Show & Tellは、テーマに沿って一人一人が台本無しでプレゼンテーションをして、その後、お友達からの質問にも答える、というものです。
例えば、『My Favorite』がテーマの時、娘は家からお気に入りのぬいぐるみを持っていって、それにまつわるエピソードをスピーチして、その後お友達からそのスピーチに関する質問に答えます。
もちろん、スピーチも質問・応答も、全て英語です。
ポイントは、あらかじめ台本のようなものを用意しないことです。 親や先生は、アドバイスはしますが、スピーチ内容を文章で用意したりはしません。自分で考えて、スピーチをするのです。
もちろん、上手く出来なくても大丈夫。このような機会が、K1(年少さん)から毎週の様にあったので、何回も経験するうちに、子供達は進んで発表したがるようになっていきました。
娘は、この習慣により、自信をもって人前で自分の意見を発表する力が身につきました。
※Show & Tell については こちら でも詳しい解説がされている記事がありました!
年長さんで、英検準2級に合格!
語学を身に着ける上で一番重要なことは、アウトプットだと思います。
娘は、インターナショナル・プレスクール「キンダーキッズ」では、受け身の教育ではなく、アウトプットの機会がとても多かったため、英語力が向上できたと思っています。
その他、このスクールでは、オプションで、英検対策クラスや、私立小学校の受験クラス、日本語クラスなどもありました。
平日の通園時間内(延長保育時間)にオプションクラスをやって下さるので、わざわざ別で塾などに通わせる必要がなく、仕事をしている私にはとても助かりました。
おかげで娘は、無理なく小学校受験の勉強を進められ、年長時には英検準2級を取得し、志望の私立小学校にも無事合格できました。
早期英語教育への批判について
ここでは、良く言われている「早期英語教育への批判」に対する私の意見をお伝えしていきたいと思います。
確かに、幼児期の早期英語教育には賛否両論あります。
私たちは早期の英語教育を実践したわけですが、世間では、そんな風に早すぎるうちから英語教育をすると、子供の日本語がおかしくなってしまうのではいか、といった批判めいた話もよく耳にします。
娘の例でいうと、1歳半から平日の大半(朝8時~夕方17時頃)を英語の幼稚園で過ごしていたため、英語の習得は割と早く、日本語よりも英語を先に覚えました。
また、発音もネイティブレベルで話せるようになりました。
反面、確かに、幼稚園の頃は、同年代の普通の幼稚園児に比べると、日本語の語彙力は乏しく、たどたどしい日本語を話していました。
しかし、特殊な環境でない限り、日本で日本人として生活している以上、母国語は必ず身についてきます。
現在、娘は11歳になり、英語と日本語両方で学習する小学校に通っていますが、日本語も問題なく話しており、漢字もしっかりと身についております。
ですから、日本語が弱くなる、という心配は少なくとも我が家の娘には感じておりません。
早期英語教育は就学後の対応が肝心だと思う理由
娘だけに限らず、インターナショナル・プレスクール「キンダーキッズ」に在籍している園児のほとんどが、卒園時には、かなりの英語力が身についていたと思います。
しかし、肝心なのが卒園後です。
スクールには、卒園後に通えるグラッドクラブというカリキュラムがあり、引き続きアフタースクールで英語学習ができる仕組みはあります。
ですが、アフタースクールは、インターナショナルスクールのように日中の時間を主に過ごす場所である『小学校』はないので、大半の生徒が私立小学校か公立小学校に通いながら、『習い事の1つ』としてグラッドクラブに通うことになります。
すると、当然幼稚園時代に比べると圧倒的に英語に触れる時間が短くなります。さらに、子供たちは小学校に入って日本語での勉強時間が増えますので、ここでがくっと英語のスキルが落ちる子は多いです。
幼児期は、吸収するのも早いですが、やはり、忘れるのも早いようです。
娘と一緒にキンダーキッズに通っていたお友達の中には、11歳となった現在、ほとんど英語を話せなくなっている子も実際にいます。
プリスクールに通園し、幼児期に英語力を身に着けたからと言って、一生英語を話せるわけではありません。英語スキルの維持・向上には、英語を話す必要性を感じられる環境が必要です。
特に、プリスクールは学費も安くはないので、長い目でみて、どのように英語教育をしていくかを考えた上で選ぶ必要があると思います。
娘の場合、1歳から週5日のロング保育(朝8時~夕方17時)と、K2(年中)からは英検対策クラスと小学校受験クラスを追加していましたので、年間の学費は120万を超えていました。
それなりの費用はかかりましたが、幼児期のプリスクールでの経験がベースとなり、娘は現在も英語と日本語を上手く使い分けていますし、海外生活や国際交流にもとても興味を持っています。
英語を話せるということで、視野や思考が広くなっているようで、それは娘にとって何よりの財産ではないかと思っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
この記事で大切だと思ったのが「ご両親が共に同じベクトルを向いているかどうか」ということかな、と思いました。
早期の英語教育は、このお母さまが仰っている通り、賛否があることだと思います。
ですが、今回のようにて両親共にお子さんの明るい将来を想って早期英語教育に取り組まれた結果、夫婦で教育方針について争うこともなく、お子さんが小学校6年生になった現在まで、満足のいく教育を得られたと感じることが出来ているのではないでしょうか。
今回のように、早期英語教育をしっかりとさせたい、完全なバイリンガルに育てたい、と思うときには、どうしても費用が掛かるということは覚悟しておいた方が良いですね。
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