前回に続いて、イギリスの話題をお届けします。記事の執筆は、スモールワールドオンライン英会話で長年英語講師をしてくださっているHana先生です。
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イギリスには梅雨はない!
Hello!スモールワールド講師Hanaです。
イギリスに住み始めて、いつのまにもう20年を超えてしまいました。
いま、日本は梅雨(rainy season)の季節ですね。
スモールワールドオンライン英会話の生徒さんと、雨の話題でおしゃべりするときによく聞かれるのですが、実はイギリスには梅雨はありません。
そもそも梅雨って何だろう?
梅雨については、気象庁の子供向けサイトで、分かりやすい解説がありましたので、一部抜粋して引用させて頂きます。
梅雨は、夏に向かう途中に、くもりや雨の日が多くなる期間を指します。
夏が近づくと、南から暖かくしめった空気をもつ太平洋高気圧が張り出してきて、北にある冷たい空気をもつオホーツク海高気圧とが、日本のあたりでぶつかるからです。この2つの高気圧がぶつかるところに梅雨前線ができて、雨をたくさん降らせます。
これが、梅雨です。太平洋高気圧がだんだんと強くなってくると、梅雨前線は北へ押し上げられて、梅雨は明けて夏になります。
なるほど、だから日本には「梅雨」があって、イギリスには無いのかもしれないですね。
(ちなみに北海道にも梅雨は無いといわれていますね)
さて、イギリスには確かに梅雨はないのですが、その代わり、一年中にわか雨(shower)が多いのです。
快晴の朝、はりきって洗濯物を干しても午後から雨ということが多いので油断大敵です。
雨が多いのに、傘を使わないのはなぜ?
イギリスの雨は、一日のなかでも降ったり止んだりをすることが多いです。そのためか、イギリス人はあまり傘(brolly)を使わないようです。
brolly = 傘のことです!
ケンブリッジ辞書にも「informal for umbrella (傘のフォーマルではないカジュアルな言い方)」とあります。イギリス・オーストラリアで使われているようですよ!
特に雨が小ぶり程度のときは、本当にすがすがしいほど(?)ずぶ濡れ(soaking wet!)の状態で歩いています。
傘をささない理由を私なりに考えてみたのですが・・・・。
推測ですが、傘を持ち歩くのが面倒なのと、雨の日はたいてい風が強い(windy)ためだと思われます。
実際、私も何本も傘を壊しました。。(´;ω;`)
soaking wet = びしょ濡れの状態を表現する言葉
soakのもともとの意味は(液体に)浸す、つかる、ということです。つかるように濡れてしまう=びしょ濡れ、ということですね!
傘の代わりに重宝するもの
風が強く、傘もあまり役に立たない。降ったり止んだりするので、常に傘を持ち歩きたくない。
・・・ということで、イギリス人は、たいてい傘のかわりにフード付きのジャケットやパーカー(hoodie)を着ています。
最近は移民増加の効果か、傘もち派も増えつつありますが、やはり伝統的ずぶ濡れ派も多いですね。
イギリスに来られるかたは、ぜひ季節にあったフード付き上着を持参してください。
雨の中を歩くというのもなかなか日本ではできない貴重な体験かと思います。
わりと気持ちいいですよ。これであなたもイギリス・ローカルに!
記事の執筆:Hana先生
英語初心者、フォニックス、中学校定期テストの点数アップ、英検対策、帰国子女の英語力キープなど、多方面にレッスン指導をしてくださるHana先生です。
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