帰国生必見企画!
「生徒の8割以上が帰国生」
「レッスンスケジュールオープンしたらすぐ埋まる」
スモールワールドで日本在住、アメリカ出身の講師Ben先生にインタビュー!
以前はインターナショナルスクールで Literature, Creative Writing を専門で教えていたBen先生は、スモールワールドオンライン英会話内でも、帰国生から絶大な支持を誇ります。
もちろん帰国子女さん以外からも大人気!
今回はBen先生に、帰国生共通の強みと弱点やアプローチ法、帰国生の英検受験について聞きました♪
Ben先生(以下敬称略)
S:事務局スタッフS
*英語で行われたインタビューを日本語に翻訳した内容です。
S: 現在教えている生徒さんはどんな生徒さんが多いですか?
Ben: 8割以上が帰国生で、11歳~13歳くらいの生徒が多いですね。ちょうど小学校高学年~中学生です。
S:どのクラスが人気ですか?
「帰国子女の英語力を磨こう!English Touch-Ups」「フリートーク」
の予約が多いです。
また、英検の時期が迫ると「英検クラス」の予約が増えますね。
英検の他にも「TOEIC」「TOEFL」の試験対策(TOEIC, GTEC, Other Exam Prep)でご予約いただくこともあります。
Ben:どれくらい長く英語圏に住んでいたか、どの程度そこで英語を使っていたかにもよりますが、スピーキングについてはすでにかなり高いレベルにあります。
ですので、彼らは英語に対してかなり自信があるわけですね。
一方で、日本で育った生徒はその逆です。ライティングやリーディングはとてもよくできるけど、いざスピーキングになると弱いですよね。
そのギャップは感じます。
そして、日本に帰国後、ほとんどの生徒が同じ不満を口にします。
「日本の学校の英語の授業が簡単すぎる」と言うんです。
S: それはそうですよね。
Ben:ただ、その実力を直視すると、スピーキングやリスニングレベルは高いけれど、リーティングや読解に関してはその多くがスピーキング能力に対してやや劣ります。
ライティングになるとさらに苦手になるようです。
とはいえ、幼児のころから渡米し、9歳や10歳で帰国した子どもたちの英会話力はネイティブレベルで、確かに文法が弱いというのはありますけど、それは西洋の子どもたちと同じようなミスなので、あまり気になりません。
きっと高校生くらいになればちゃんと学ぶでしょう(笑)
日本で英語を学んでいる生徒が作る文章は短くてシンプルですが、帰国生の使うボキャブラリーや文章はより複雑です。
ライティングが弱いといっても例えば「and」を何度も使うなど、アメリカ人の子どもがよくやってしまうようなミス、ということです。
Ben: 僕は帰国生にはいわゆる「文法」のレッスンはしません。
「英語を教える」のではなくて、彼らの興味がある内容を英語で教えます。
その方が興味を持って学んでくれて、かつ、いつの間にか正しい英語を学んでいるのです。
中には間違うことをとても恥ずかしがる子がいましてね。
ですから、もし間違った英語の使い方をしているときは、それを間違いだと指摘するのではなくて、「ああ、こういうことだね」と言い直します。
彼らは吸収が早いので、それをすぐにピックアップして自分のものにできるんです。
例えばレゴが好きな男の子にはエンジニアリングやサイエンスのトピックを、アートが好きな子にはアートのトピックを与え、楽しませながらハイレベルなボキャブラリーを使い、いつの間にか文法を学べるように仕向けます。
♦帰国生の英語維持・向上のために♦
Ben:それは「使い続けるかどうか」でしょうね。
私は長い間東京に住んでいるので、アメリカにいた時のスラングは全然使っていません。
仕事やプライベートでスタンダードな英語は使っていますが、スラングは結構忘れてしまっています(笑)。
引越しで地域をまたぐと以前使っていた方言は忘れて新しい方言が身体に入ってくるのと同じですよね。
今教えている帰国生たちは、こうしてレッスンで英語を使っているのでボキャブラリーが少ないとは思いませんし、むしろよく知っているなぁと思うくらいです。
とはいっても、実は、こんな例もあります。
私が以前教えた生徒の中で、しばらく英語圏に住んだ後、帰国して日本の公立の高校に入った時「英語を学ぶ必要はない」と言って数年間全く英語を勉強しなかったんです。
そして、大学受験の準備ために私のレッスンを受けに来た時、その生徒さんのライティングは、中学生がやりがちなミスが多くみられました。
日本に帰国して数年間経ち、彼の英語力はその当時で止まってしまっていたのです。
やはり「Practice=練習」は絶対に必要です。
英語の学習を継続して続けることが維持向上のために何より大切です。
英語の本を読めば読むほど英語力は上がります。
もっと言うなら、英語でYoutubeを見るのもいいのですけどそれは受け身です。
Interactiveではないですよね。
実際に対話してアウトプットする場が必要です。
♦帰国生の英検♦
Ben: ほとんどが2級、準1級、1級ですね。
帰国子女以外では3級、4級、5級もいます。
S: まだ小学生でも帰国生は随分高い級を受験するんですね。
Ben: 実はこれについては保護者さんに気付いていただきたいことがあります。
英検2級以上のトピックについて、 正直小学生のレベルをはるかに超えた内容であることです。
数人の帰国生の保護者さんにはお話しましたが、
いくら英語がネイティブレベルの生徒でも、発達段階的にその問題の意図や内容をつかみ取ること自体ができません。
あの難しい長文を7、8歳の子どもたちが理解できるとは思えないのです。
もしもそれでも受験するということなら、私はベストを尽くします。
でもエッセイのトピックがその生徒にとって馴染みのない難しい内容であれば、分かる内容に変えてエッセイの練習をします。
小さな子どもを目の前に、例えば、
「中国の経済的圧力についてどう思いますか?」
なんて質問することはできないですね(笑)。
大人でも答えるのが難しいのに。
保護者の皆さんには、「ご自身が10歳の時に経済や政治のエッセイを書けましたか?」と問いたいくらいですね(笑)
英検はただ文法や単語力を問うテストではありません。
「reasoning test= 論理的思考」を問うものです。
精神的に大人でなければ解くことができないテストです。
2級以上の文章のトピックは現地アメリカの高校生でも難しいと感じる内容なんですから。
「Don’t push them!」
私の指導では決して無理強いはしません。
興味を持たせることを重視します。
人間、楽しければ学びます!
【後記】 Ben先生はインタビュー中、始終朗らかで、画面を通しているとは思えないほど親しみが持てる先生、という印象がありました。
多くの生徒から慕われているのもうなずけます!
そして相手が話しやすいように、会話をすることがとてもお上手。
-楽しいおしゃべりタイムの間に、ネイティブの正しい英語を学んでいた―
きっとレッスンではお子さんに「英語を勉強している」という気持ちにさせず、かつ、こっそりと?英語学習へのモチベーションを上げてくださっているのだと確信しました 🙂 !
Ben先生、貴重なお話をありがとうございました!
取材・翻訳:スタッフS
初心者から帰国子女まで、オンライン英語学習のスモールワールド登録ページはこちら