卒業式シーズンですね。今朝も袴姿の女の子をちらほら見ました。
先日、入学以来ずーっとコロナの影響を受け続けてきた娘の卒業式がありました。
3年ぶりに、初めて親の私も式典に参列することが出来ました!マスクはなぜか政府の方針とは異なり必須でしたが・・・・。
さて、そんな感動的な式典ではありましたが、校長先生のスピーチの中でちょっと笑ってしまうことがありましたのでご紹介します。
タイトルにもある「卒業式のもう一つの英語」についてです。
みなさんはご存じでしたか?
さて、正解を先にお伝えすると、卒業式のことを特にアメリカでは「commencement」ということがあるそうです。
試しにGoogleの英語辞書で意味を調べてみると以下のように出ていました。
(大学や高校の学生に対して、学位や卒業証書を授与する式典。)
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校長先生のお話の趣旨としてはこうです。
「学生の皆さん、卒業式は終わりではない。英語では始まりを意味するCommencementを卒業式として用いるのです。
皆さんも今から輝かしい未来が始まります。終わりではないのです。ぜひそのことを忘れずに、うんぬんかんぬん。。。。。」
まあ、ありがちではありますが、校長先生からの、全卒業生たちへの心のこもったはなむけの言葉です。
そこは、良いのです。話の趣旨は。
ただ、この校長先生、どうにも緊張をなさっていたのか、もともとは英語がお得意ではなかったのか、
「みなさん、卒業を英語で何というか知っていますね?!・・・・そう、グラデーションです! でも、英語にはもう一つ、卒業式のことをグラデーション以外の言い方で呼ぶことがあるんですよ。」・・・・と力説。
うーん、先生~。
Graduation じゃなくって、 Gradation になっちゃってますよー笑
ちなみに、Gradationを調べてみると
any process or change taking place through a series of stages, by degrees, or in a gradual manner
(一連の段階を経て、段階的に、または徐々に行われるプロセスまたは変化。)
という意味になっていました。
子供の成長を長い目で捉えて考える、ということにすれば、これはこれで「卒業」というキーワードからは全くの見当違いの言葉、というわけでもなさそうですけれども。
ちなみに、このグラデーションの連呼について、さすがに厳かな式典の最中でしたので、だれも失笑する人もおらず卒業生たちも静かに先生のスピーチを拝聴していて、3年間の成長を感じました。
親の私は子供の成長を喜ぶと共に、しばらくは寂しさでいっぱいになりそうです。
新年度は、忙しさと寂しさと嬉しさと色々な感情が入り乱れる季節ですね。