その2では、志望校対策として保護者がみるべきポイントを例を挙げながら紹介してきました。

今回も引き続き、受験科目内容のタイプ別に例を挙げてご紹介します。

 

 

③タイプ別の例 *全て2022年時点の情報です。

 

例その2 算数のレベルも一般受験並みに難しい

難関男子校ではこのケースが多いです。

英語の運用能力が高いことと同時に高い算数の能力を求めています。

 

例えば、聖光学院の帰国受験科目は2科目で、「算英」または「算国」どちらかを選択できます。

ここから言えることは算数を重視しているということです。

そして算国共にレベルが一般受験並みにハイレベルで、英語は目安として準1~1級レベルとされています。

 

海城中学校では算国が必須で、こちらも一般受験に近い高いレベルを求められます。一方で英語は選択性です。

さらに配点の内訳を見ると、英語を科目に入れた場合、算数の配点が他2科目の倍です。

英語がない場合は、国語が算数と同レベルで重視されます。算国を重視している学校例の一つと言えるでしょう。

 

上記のタイプの学校は、算数に最も力を入れる必要がありますが、年によっては算数の解答用紙に計算過程や思考過程を記述する部分があり配点に含まれます。救済制度という側面のほか、ここで国語力を見られている可能性があります。

 

 

例その3 英語はエッセイが含まれるかどうか

これによって英語の対策は全く異なってきます。

 

例えば最近偏差値が急上昇した洗足学園中学校では、英検のような選択タイプの試験問題が出ます。

主に文法と語彙力のレベルが問われます。

面接もあるのでスピーキング対策も必要ですが、このケースでは、エッセイの対策は重要ではなくなってきます。

 

一方でエッセイが過去問に少しでも含まれていた学校ならば、対策が必要です。

 

SFC(慶應義塾湘南藤沢中等部)の場合、

英語にどっぷりつかっていた帰国生にとっては英語の文法・読解・リスニング部分はあまり難易度が高くないと言われていますが、エッセイの出題内容に独特の特徴があります。

エッセイは書き方のアプローチが大切です。過去には物語を続けて作る、などの出題もあったので対策が必要です。

 

帰国受験科目は4科目(国語、 社会、 理科、 算数)か 3 科目(国語、英語、算数)で選べます。

海外で日本人小学校に通っていた、という受験生が4科目タイプを選ぶケースも多いようです。 

なお、1次を通過すると一般受験と同様に、2次試験として謎の「体育(実技)」があります。

体育ができるかどうかではなく、周りとの協調性などを見ているのではないか、と言われていますが、詳細は定かではありません。

 

SFCの場合、科目別の勉強に加え、注力すべきは保護者同伴の面接対策です。

 

内容は事前に提出した出願書類の内容を深く聞かれることが多いです。

海外で頑張ったことなどを思い出し、そこから学んだこと、それをどのように将来に生かしたいかを、親子でしっかり練っておくとよいでしょう。

3科目受験を選択した場合は英語面接(保護者なし)もあるので同じ内容を英語でも準備しておく必要があります。

 

このタイプの学校はバランスを重視していると言えるでしょう。

 

難関中学受験攻略シリーズ過去のブログはこちら

帰国生向け*難関中学受験攻略ーその1

帰国生向け*難関中学受験攻略ーその2 受験科目の見方 

帰国生向け*難関中学受験攻略ーその4 に続きます。

(近日公開予定)

 

 
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