前回は中学の帰国受験の志望校を絞る際のコツについて書きました。
今回は続編・受験科目の内容をどう見るか?です。
② どの科目を重視している学校か知る
(続き)
帰国受験の過去問は、学校に足を運んで入手するのが難しくても、学校によっては問い合わせをするとメールで送ってくれたり有料で郵送してくれる学校もあります。
そして過去問を入手したら、ここからが保護者の頑張りどころです。
1.保護者がそれぞれの科目の出題内容や傾向を分析
可能であれば、保護者が実際に問題を解いてみてください。
志望校の傾向をつかむことができます。
(難しい内容であれば受験専門の塾に相談するのも良いですね。英語はスモールワールドの先生にも相談してみてくださいね。)
2.そこで分かってくるのが以下の内容です。
*英語重視?算数重視?バランス型?
*帰国生でも一定の日本語力を求めているか
*英語は文法重視かエッセイか
各科目の問題の難易度を見れば大体分かります。
3.お子さんが優先して必要な対策は何かを洗い出す
上記を行うかどうかだけで、お子さんが優先してやるべき内容が見え、勉強効率を上げることに繋がります。
③タイプ別の例
受験科目内容のタイプ別に例を挙げてご紹介します。
例その1―英語を重視している学校は、英語ができる大人でもうなるような問題が出題されますが、それと比較して算数や国語が基礎レベル、という場合があります。
その場合は優先的に英語に力をいれなければなりません。
渋幕(渋谷教育学園幕張中学校)や渋渋(渋谷教育学園渋谷中学校)レベルになると、英検1級を取得していても合格できない、というケースがあります。
ただし、渋渋の場合(2022年現在)英語を採点してもらう前に国算の点数で足切りされます。
算国で足切りされない程度の対策は必要となります。
渋幕は、英語のみ(2022年現在)ですが、数年前学校説明会で聞いた話では、「英語のエッセイなどから算数的な思考力も分かる」、とのことでした。 論理的な思考力が英語のエッセイや会話の中から見られるかどうか、ということでしょうか?
過去には英文学の問題が出題されたこともあります。
グループ面接もあるので専用の対策が必要です。
次回は帰国生向け*難関中学受験攻略ーその3
引き続きタイプ別に例を挙げて紹介します!
(近々公開予定)