いつもは、ワンポイント英語などをアップしていますが、今日から前後編で「日本語だって、難しい」というお話をしようと思います。
1回目の今日は、ビジネスシーンでおばさん(←私)が気になる、若者の日本語についてです。
まずは、冒頭に画像で晒(さら)してしまったDMメールの出だしをご覧ください。
イヤミなほどにしょっぱなから謝りすぎていて、それが気になってそれ以降の文章まで読もうという気になれませんでした笑
恐縮しすぎ。そう、特に気になるのが「~させて頂く」の多用が過ぎる昨今の風潮です。
あまりに多用されると、聞いていて居心地の悪い気持ちになりませんか?
まあ、そうは言いつつ、私自身もついつい使ってしまうのが「拝見させて頂く」などの二重敬語になっているやつですね。
以前に、外国人からの英会話講師応募メールがあり、完璧な日本語!と思われる文章だったのですが、ここでもやっぱり
「サイトを拝見させて頂きました。講師にご応募させて頂きたいと思ってます。応募書類を送らさせて頂いても良いでしょうか」
という感じで「させて頂く」がこの短い文章に3回も使われていて、やりすぎ感、満載です。(←この言い回しも日本語の乱れ感ありありですw)
ただ、外国人がここまで敬語を多用できてしまうという点ではアッパレだと感心しましたが。
日本人として、少し考えつつ上記の文章を直すとすれば、
「サイトを拝見致しました。講師に応募したいと思っておりますが、応募書類をメールにてお送りして宜しいでしょうか」
といった感じでしょうかね?
「させて頂く」の多用を防ぐために、意識して「致します」に変換できる言い回しは変換すると良い感じになるみたいです。
さて、次に若者に多い言い回しで気になってしまうのが、「~だったりします」というやつです。
たぶん、まだ自分に自信の持てない20代にとっては「~です!」という断言を避けたいんだろうな・・・・と、その気持ちは分かるのですが、あまりにしょっちゅう使われると「~です!と言え!!若者よ!はっきりせい!!!」とイライラしてしまうのです笑
英語で昔習った熟語に当てはめてみれば「either A or B」のeitherに当たるのが「だったり」とも訳せるわけで、つまり「Aだったりします」だけだと、「either A」・・・だけで、切れてしまったような歯切れ感の悪さがどうしても気になるのですね。「Bはないんかい!?」と大阪弁でツッコミを入れたくなる感覚に陥ります。
※正確には「AだったりBだったりします」と言いたいときにはeitherは使いません。It can be A or B. と言うと思いますが、「either」という言葉には「だったり、(前を否定して)やっぱり」という意味合いがあるのです。
これに加えて、ビジネス用語を先輩や上司が話しているのを聞いて学ぶのではなく、ネットなどの文字情報で学んでいく時代のせいか、「御社」「弊社」が以前使っていたように「オンシャ」「ヘイシャ」のように先頭にアクセントがくる言いかたではなく、平たんに「オンシャ」「ヘイシャ」(同じ音の高さ)と言われると、気になって仕方がないお年頃の私なのです。
入社1年目・2年目ぐらいの新人社員は、飛び込み電話営業を担当させられることが多いのだと思うのですが、そんな方々からの電話を受けたときに、
「オンシャの広報担当の方はいらっしゃいますか?」
(いや、オンシャ、ね)
「ヘイシャは●●というサービスをさせて頂いているんですが」
(サービスって「させて頂く」もんなのかいな?)
「ヘイシャの提供させて頂いているサービスは~~だったりするんスけど・・・」
(もう、何も頭に入ってこない。早く切りたいよー)
という状況になることが月に何度もあるのです。これは冗談ではなく!
電話営業を実施している会社のスーパーバイザー様、ぜひぜひ、電話を掛けさせる前に正しいイントネーションとおばさんが気にならない言い回しを教えてあげてくださいませ。
さて、次回はビジネスシーン以外での「難しい日本語」、耳から学ばない言葉についてです!お楽しみに!