スモールワールドオンライン英会話での新企画!英語学習お悩み相談室(保護者相談歓迎!)を開設しました。
初回の今回は、小学校5年生の男の子の親御さんから頂戴した英語学習にまつわるお悩みについて、ご紹介します。3人の先生が丁寧にご回答をくださいましたよ!
お悩み内容
英語に興味がない小5の息子。
講師:Miwa先生
楽しく英語を学びながら基礎力もつけたいというお悩み、とてもよくわかります。
英会話のフリートークをしているだけで、英語が本当に上達するのかしら?と不安になるかもしれませんね。
英語学習で大切なことは、正確な知識(accuracy)と自然な会話(fluency)の両方だと考えています。
英語教授法でも、この組合せを、生徒さんの特徴に合わせて、どのように進めるかということが重視されます。
文法や単語の勉強だけを行っていても、実際の場面でなかなか使えない、話せないというのは、fluencyの練習をする機会が少ないためですね。
長い目で見れば、きちんと文法や単語を勉強することは、とても大切です。
ただ、それと合わせて、並行して、学んだ文法や文型、単語を使う練習の時間も、同じぐらい大切です。
英語教授法のひとつに、PPP(Presentation, Practice, Production)という方法があります。
初めに、先生が新しく習う単語や文法等の説明(Presentation)をし、そのあとは例文等を使った生徒さんのPracticeの時間をとります。そして、最後のProductionの時間には、生徒さん自身が自由に文章を作り、話したり書いたりします。
Practiceの時間では、間違いがあれば指摘してaccuracyを高めます。
そしてProductionの時間では、毎回間違いを正すのではなく、fluencyに重点をおきます。
ここで大切なポイントは、PracticeとPresentationに十分な時間をとることです。
先生がいくらきちんと説明をしても、生徒さんがそれを使って表現出来なければ意味がないからです。
子供は、学んだことや知っていることを関係付けるのが、とても得意です。
例えば、ある単語を学んだら、それを使ってどんな文章が作れるか、その文章には、どんな文法が使われているか、どんな音なのか(リスニング、発音)、スペルはどう書くか等、それらを関連付けながら学ぶことが得意だし、これは4技能を高める上で非常に大切な能力です。
4技能(読み、書き、リスニング、スピーキング)は、実際には、相互に関連し合っているからです。
生徒が興味のあるテーマ、トピックを積極的に取り入れて、生徒さんの発言を引き出すような工夫も大切だと考えます。
興味のあるテーマやトピックを使ってPractice(例文練習など)とProduction(自分で文章を作って話したり書いたりする)を継続してみてください!
講師:Junchan先生
楽しいだけではなく、4技能バランスよく身につける方法について悩んでいらっしゃるとのこと。
私たち講師も、「楽しいだけのレッスンになっていないか?テクニックだけを伝えるレッスンになっていないか?教科書をなぞるだけのレッスンになっていないか?」など、常に自問自答しながらレッスンを提供しています。
私の場合、あまりやる気や関心がわいてこない、という生徒さんには、まず、ゲームでウォームアップします。そして、おさらいと称して、少しレベルを巻き戻します。
きちんとできている範囲をしっかりとおさらいすることで、生徒自身に、実はこんなに知っているのだ、できるのだ、と実感して、自信を持ってもらいたいからです。
自信を持ってもらってから、ようやく着手するべきレベルの勉強を始めます。
ゲームの選定一つにしても、先生の技量が試されていると、私は考えます。 例えば動名詞・不定詞を勉強していたら、それに関するゲームやワークシートを選びます。
楽しい!と言う思いでエンジンをかけて、勉強をして、また中継ぎでゲームをして、勉強をして、と言うレッスンプランを作っています。
お勉強のレッスンの合間にゲームをするのではなく、ゲームの合間にお勉強のレッスンをする感じです。
短くまとめますと、英検対策、4技能+文法を指導するときに、私はレベルを自由に行き来する、レベルを混ぜるレッスンと、ゲームやワークシートを教科書に混ぜるレッスンを展開しています。
最初は混沌としていますが、段々に割合をメインに切り替えて行って、最終的にはお勉強モードでレッスンができるように導くように指導しています。
ところで、私は、ご依頼頂いて保護者様からご相談の為のレッスン枠をご予約いただくこともあります。
あまりにお考えが煮詰まるようでしたら、カウンセリングのフリートークを予約したいのですが、とお伝えいただければ、レッスン枠を使ってご相談のみでも受け付けることが可能です。
日本語で問題点を洗い出し、解決策をご提案できるのも、私たちバイリンガル講師の強みだと思っています。少しでも参考になりましたら、嬉しいです。