「1日20分は読書をしましょう」
・・・これは、アメリカの小学校でよく出される宿題です。
読書を推奨しているのは日米問わず共通のようです。
ところが、近年ではアメリカの先生方がよく使うこのセリフが、少しだけ変わってきました。
「本を読むか、もしくはRaz Kidsで20分」
なに? Raz Kids?
アメリカの小学校に通っている子供が、クラスコードとパスワードが書かれている紙を持ち帰ってきました。
調べてみると、とってもメリットの大きなデジタル読書アプリです。これは便利です!
そこで、今日はアメリカの小学校でも広く使われている、読書の代わりになるアプリRaz Kidsを、実際に子供に使わせた体験を記事にしてまとめてみましたのでご紹介します。
目次;
1.Raz kidsっていったい何?
「今日の宿題は本を読むかRaz kidsだよ!」
アメリカの小学校に入学した我が子がそう言いだしました。
ラズキッズ???何それ、と思っていたところ、
「このアプリにログインしてください。クラスコードは*****、あなたのパスワードは*******です」
こんな紙を差し出されました。
アプリ?そもそも宿題なのにアプリインストールが前提??
そう疑問に思いましたが、ひとまず学校でも使っていると子供が言っていたのでデバイスにインストール。
授業中など学校で使っているというだけあって、子供は使い方をマスターしていました。
授業でデバイスを使うなんてハイテクな時代だな・・・と思いながら見ていると、子供は、先生の名前(クラスコード)とそれぞれに割り当てられたパスワードを使ってログインをします。
ひとたびログインすると、そこは先生が管理する教室のような場所。
クラスの子一人一人の名前がありました。
自分の名前をタップしてパスワード(小さい子は覚えられないので、絵がパスワード替わり!)を入れて自分の部屋へ。
そこには難易度別にデジタルブックがずらりと並んでいました。
先生が子供の能力に合わせてレベル(読む本の範囲)を決めてくれてあるので、そのレベルの中から今日読む本を選びます。
本を選ぶと、実際に読んでくれる範読パート、自分で読む黙読パート、内容が理解できているかのクイズのパートに対応しています。一度読んだ本もまた読むことが可能です。
読んだりクイズを解いたりしたことに応じてポイントが入り、そのポイントはアバターの服や持ち物などと交換できるようになっています。
まさに、子供向け!喜んでどんどん本を読んでいきました。
2.メリットはこんなにたくさん!
では、ここからは実際にアプリを使ってみて感じたこのアプリのメリットについてご紹介します。
まず、本を選ぶのに悩む時間とお金が節約できます。
上の子は本が大好きだったため、どんどん新しい本を欲しがっていました。
しかし、本屋さんで買うにも金銭的な制約があり、図書館で本を借りるのも同じような本ばかりになってしまっていました。
ところが、このアプリを使えば1つのレベルの中でも数十冊の本があり、aaからZ2までの29レベルそれぞれ用意されています。
内容もレベルに合わせて短いストーリーや説明文から始まり、徐々に長く難しくなっていきます。
また、本も毎月追加されていくので、とにかく読んでも読んでも本がある状態!
日本人ママとしては英語の本を選ぶ基準が分からなかったので、その点でもとても助かりました。
次に、アプリが「読んでくれる」ことは、英語の発音に自信がないため子供に英語の本を読み聞かせることが大変だった私にとっては、まさに救世主のような存在でした。
もちろん本を読んでくれているのはネイティブの発音、少しでもなじみのない単語が出てくるとそこで詰まってしまう私とは大違い。
子供もそこで単語や文の抑揚、イントネーションなどを学ぶことができました。
他にも、気軽に使用できるというのもメリットの一つでした。
寝る前や学校に行く前の少しの時間、出先でもスマホに入っているアプリを使って簡単に本を読むことができました。
我が家では、髪の毛を乾かしてあげている時間によく使っていました。
デバイスに入っていることで、子供が簡単に操作でき喜んで使いたがったのも良かったです。
3.まとめ
アメリカの学校では入学直後からパソコンやデバイスを使用し、デジタルで学習することが頻繁にあります。
学校でも家でも使える読書アプリは、小学校では学年を問わず使っていることが一般的です。
本を選ぶ、新しい本に挑戦させる、飽きさせず読ませる・・・。
どれもこれも、英語を母国語としない我が家にはハードルが高いものでしたが、Raz Kidsというアプリのおかげですべての問題をクリアできました!
まさにRaz kidsさまさま、と言えるおすすめのアプリです。
※こちらは子供を帯同させ、アメリカへの海外赴任を経験していたママによる寄稿記事です※