今日は、「公文式の英語」についての寄稿記事をご紹介します。

9年間、KUMONの英語で英語を学び続けたお子様が、どのように英語を習得していったのかについて、そばで見守っていたお母様からの報告になります。

 

公文式での英語学習をご検討されていらっしゃる方は、ぜひご参考になさってください。

 

 

公文式で英語を習おうと思ったワケ

 

娘が小学校1年生の冬から中学3年生の3月までのおよそ9年間、ほぼ毎日行なった公文式の英語。

公文式のおかげで、娘は中1で英検2級を取得することができました!

 

今日は、そんなKUMONの英語について、紹介したいと思います。

 

娘は、幼稚園に入る前から英会話主体の英語教室に通っていました。

しかし、その教室では、英語は話せるようになるけれども、「英語を書けるように、という教育はあえてしていません」という方針で、それについてわたしは疑問を感じました。

そんなわけで、娘は小1の冬にはKUMONに切り替えをすることになったのですが、我が家が公文式を選んだのは、主に以下4点の理由からです。

 

私自身が子どもの頃に通っていて『公文式の良さ』を知っていたから
 

まず、何よりも母親の私が、子どもの頃に通っていた公文式の良さを体感していました。

よく「プリントやるだけなのに月謝を払うのはバカみたい」という声を耳にしますが、公文をやってみればわかるのです。あのくらいの量のプリントをやらないと日本の受験には太刀打ちできないと。

ちなみに私は理系人間でしたが、公文のおかげで大学受験の英語は周囲よりも時間を割かずに済みました。

 

日本の受験システムに対応できるから
 

1980年度から始まったゆとり教育では英語を話すことに重きが置かれ、読むことや書くことが以前よりもないがしろにされてきました。

その後、時代は変わり、英検にも英作文が必須となったり、大学受験でも英作文を課す大学が増えてきました。

 

「プリントやるだけ」といわれる公文式ですが、プリントの中では大量の英文を書いたり、多読を日々訓練することができていると思います。

 

学年を超えて学習できるから
 

公文式の最大の良さは、学年に関係なく進められることです。

また、公文の英語長文の内容は伝記が多いので、子どもの知的好奇心を上手くくすぐるようにもできています。

だから、幼稚園児であっても出来る子は高校生顔負けの英語長文を読めるようになっていくのです。

 

学年を超えた学習ができることで、子どもの英語力がどんどん伸びていくのは事実です。

 

公文式に通う小学生の英検取得実績が高いから
 

娘が小学校に上がる頃に文科省の教育方針がかわり、いずれ民間の英語検定が高校・大学受験に採用されるという噂がありました。

 

ちなみに、2017年度の年間累計KUMON独自調査によると、英検3・4級の小学生合格者のうちの15,000人以上が公文式の生徒であることがわかっています。

 

試験というものはある種の慣れも必要なので、英検取得実績のある公文式は英検取得をするためには最適でした。

 

 

公文式の学習の基本は?

 

公文式は自学自習が基本。だから、生徒がひたすらこなしたプリントのマルつけを行なうのが公文式の先生のお仕事なのです。

つまり、塾のように詳しい説明をしてくれることはほとんどありません。

 

ここからは実際に公文式の英語の学習のしかたについて、詳しくご紹介します。

 

基本的な通学頻度
 

教室にもよりますが、基本的に月曜日と木曜日、もしくは火曜日と金曜日の週2回、公文式の教室に通います。

宿題プリントの提出とその日のプリントを教室で解きます。

そして教室で解いた英語プリントの読みを先生に聞いてもらい、解いたプリントがすべて満点になったら帰宅できます。

 

公文式の英語教材について
 

公文式の英語で、特徴的なのがE-Pencilと呼ばれる太めのタッチペンです。

プリントにある音声マークをE-pencilでタッチすると、ネイティヴの音声で単語や文章が再生されるというツールで、プリントを解く際には何度もネイティヴの英語を聞くことができます。

 

また、英語プリントについては、アルファベットごとに両面印刷されたB5サイズ程度の白黒プリントを解いていきます。(一部小さなお子様用のプリントはフルカラーもあり)

学校の教科書には準拠していないのでどの教材が具体的に何年生レベルなのかは正確にはいえませんが、レベルごとに以下のような形になっています。

 

■3A~B教材(幼児~小2相当)

カラフルでイラストの多いプリントで、アルファベットから身近な英単語までが学べます。B教材では中1基礎レベルの英語が学べます。

 

■C~D教材(小3~小4相当)

身近な単語、フレーズを聞くことと読むことを行ないながら、英文を書いていきます。内容は中1レベルですが、解く量は800枚になります。

 

■E~F教材(小5~小6相当)

内容は中1レベルですが、解く量は800枚になります。

 

■G~I教材(中学相当)

対話文や長文を中心とした中学レベルの英語を学びます。英検を基準に考えると、Gが5級、Hが4級、Iが3級に相当します。Gからプリントの半分以上が長文になるため、解く枚数が各教科両面印刷400枚、計800枚を解いていくため、G~I教材を終えるためには最低でも2400枚のプリントを解くことになります。

 

■J~O教材(高校相当)

対訳つきのさまざまな作品を読解していきます。あわせて高校で習う文法も学んでいきます。J~L教材までは解く枚数が各教科両面印刷400枚、計800枚、M~O教材まで各教科両面印刷200枚、計400枚の長文読解をしていきます。英検では準2級と2級レベルになります。

 

・自宅学習について

 

公文式は学年の縛りがなく、先取り学習ができる学習方法です。特に先取り学習の速度に差が出るのが、自宅で行なう宿題プリントの量です。

 

公文式では毎日決まった枚数のプリント学習が必須で宿題として出されます。

このプリント枚数は子どもによって、あるいはそのときの他の習い事の都合等にもよって、多くしたり少なくしたりなどの調整をお願いすることができます。

 

娘の場合は公文式を始めた1年くらいは1日20枚以上のプリントをやっていました。

 

 

公文式に通って得たことと感じたこと

 

公文式は子どもの学力によって、スタートする教材(プリント)も変わってきます。

 

例えば、テストの点数が良くても解くのに時間がかかる、あるいは年齢的に、もう少し基本をじっくりやったほうがいい等、先生の判断でスタートする教材が決まります。

 

娘の場合は英会話教室である程度の単語は習得できていたものの、書く能力が乏しかったので、C教材からのスタートとなりました。

 

その後は、娘の性格も公文式に向いていたのでしょう。毎日コツコツプリント学習をこなしていきました。

結果として、娘は、なんと小6までに高校相当のJ教材が終わっていました。

 

プリントの枚数にして10,000枚以上は解いたことになります。

中1の春に英検2級にチャレンジしましたが、そのときの結果は文法やイディオムができていなかったということで、残念ながら合格に届きませんでした。

 

その後、公文式の英語だけでは文法やイディオム分野の対策が足りないと自覚したらしく、自宅で文法やイディオム分野の対策をしました。

 

そして、秋に再挑戦したときには、無事に英検2級に合格することができました。

2級の英検というと、高校レベルであるため、長文読解もなかなか手応えがあります。

 

しかし、娘には長文読解に対して抵抗がない様子には驚くものがありました。

もちろん、公文式だけでは文法の整理やイディオムなど、足りなかった部分はありますが、それにしても公文式の英語をやっていなければ、中1での英検2級の取得はあり得なかったと思い、公文式の英語には大いに成果を感じました。

 

 

 
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