※こちらは元英語講師さんからの寄稿記事です。

 

グローバル化が進んだ現代において、「英語が話せる」というのは働く上で当然必要なスキルとなってきます。

 

今日は、元英会話講師の私が思う子供の英語、特に「小学生の英検受験」の是非について私見を述べたいと思います。

 

うちの子に、英検受験させるべき?という保護者へ

私は、某英会話スクールで3年ほど働いていた経験があります。

 

その際、キッズ生徒の保護者様からよく聞かれたのが以下の質問です。

 

「英検っていつから受けたほうがいいですか?」

「まわりのお友達もみんな英検受けていて…やっぱりうちの子も小学生のうちから受験させたほうがいいですか?」

 

本当に、数え切れないくらいこの質問を受けました。

 

今までこんなに英語教育に国が力を入れたことがないので、保護者様は特に自分のお子さんに対して何をしてあげたらいいか分からないのも無理はありません。

 

元英会話講師としての立場でいうと、もちろん英検には小学生の時から挑戦したほうがいいと思います!

 

その理由と根拠については、後述しますが、実際に小学生の英検受験者数も年々増加しています。

 

2014年は年間で約33万人の小学生が英検を受験していたのが、2021年には約46万人と40%増、約13万人以上も受験する子が増えているのです。

 

※出典元 : https://www.eiken.or.jp/eiken/

 

 

小学生に英検受験をすすめる理由(1)モチベーションアップ

どんな試験でも、合格するとやっぱり子どもさんも嬉しいですよね。何より、お父さんお母さんに褒めてもらえることが嬉しいこと。

 

英検も同じで、特に合格したあとは、「次も頑張ろう!」とモチベーションが上がる子が多く、親が何も言わなくても「次は4級がんばる!」次の級に挑戦する子が多かったです。

 

また、合格することで成功体験を経験できるので子どもたちにとって自信につながります。

 

英語の教室に通っていても、英語力って目に見え辛いものです。

 

子どもたちは自分たちが英語をできているのかどうか、イマイチ実感をしにくく、自信もないことが多いように見受けられました。

 

英検などのテストに挑戦して英語力を目に見えるようにしてあげることで自信につながり、英語も、より大好きになってくれるはずですよ。

 

 

小学生に英検受験をすすめる理由(2)中学生は忙しい!

イマドキの中学生の日常ってご存知でしょうか。

 

部活の朝練から始まり、授業、部活、塾、そして家に帰ってからも勉強…と毎日朝から晩まで中学生は本当に忙しそうです。

最近ようやく「ブラック部活」などと問題視されて少しずつ部活の活動日が減ってきている学校もあると思います。

 

でも、それでも週7が週6になりました!というような「焼け石に水」程度の時間削減であるようなことも多いです。

 

そんな多忙な生活のなか、さらに英検の勉強を加えるのは大変です。

 

私が見てきた英会話スクールの生徒さんのなかには、英検の受験日付近に部活の大会があるからと、といって受験を諦めざるを得ない子供たちも多くいたぐらいです。

 

ところで、小学校で英検を1回も受けていないとなると、文部科学省が目標とする「中学卒業程度=英検3級」を合格させるためには、

  中1で5級

  中2で4級

  中3で3級

 

・・・・・という感じで毎年、一つずつ、上位の級に合格していくスケジュールを立てなければなりません。

 

特に3年生で内申表に英検取得を書きたいとなると、10月の受験までの合格が絶対条件になります。

(多くの高校で、英検3級所持者に優遇があります。最近は英検準2級、という指定の学校もありますが・・・。)

 

英検は6月・10月・1月の年3回受験が基本です。

 

このうち、1月の受験ではもう内申には間に合わない。となると、6月か10月に英検合格をさせる必要があります。

 

ところが、6月の受験は部活の引退をかけた大会の時期というのもあり、10月にしか受験できないという子供も多いのです。

 

チャンスは1回。となると、もし不合格だったらどうしよう・・・・というプレッシャーがこどもにかかってきてしまいます。

 

そう考えると、小学生のうちに英検5級だけでも合格をしていると、時間的にも精神的にも余裕が出てきますよね。

 

 

小学生に英検受験をすすめる理由(3)受験に有利!

ここで言う受験は、単に高校受験だけではなく、中学受験や大学受験も含んでの意味合いです。

 

まずは中学受験。英語教育改革を受けて、英検を持っていたら優遇してくれる私立中学が年々増えてきました。

 

優遇の対象になる級は5級~準1級(※準1級は帰国子女コース)までさまざまですが、多いのは4級または3級です。高校入試については前述の通り、内申点のために3級は死守したいところです。

 

そして、大学受験についても英検は重要です。

 

近年の大学入試では、英語は外部試験の結果の提出をもって英語試験の代わりにする、あるいは受験資格を与える、○点取得と見なす、などという方針を掲げる有名大学の割合もかなり高くなってきました。

 

日本で英語試験というと、有名なところでは英検、TOEIC、TOEFL ぐらいでしょうか。

 

ただ、大学受験だけを見ると、TOEICは大学入学共通テストから撤退しましたので、大学受験での英検の重要性はかなり高いものになっています。

 

このように、英検の取得しておくと中学入試から大学入学まで、全部の入試で有利になるのです。

 

 

英検は必要な級だけを受ければ良い?

保護者様の中には「どうせ5級程度は使い物にならないから」といって、英検5級から順番にチャレンジをするのではなく、必要な英検の級だけを受ければいい、という考えの方もいます。

 

ですが、英検はごくごくベーシックな内容をカバーしている英検5級から、ひとつずつ受けていくことで英語の文法項目もしっかりと学ぶことが出来るようになっています。

 

ひとつずつ級をクリアさせることによって、結果的に級ごとの勉強量も相対的に少なくなります。

 

例えば5級から順番に合格して3級を受ける子は、3級で出てくる新しい単語と文法を勉強すれば大丈夫ですが、3級から受ける子は4級5級の単語や文法の見直しからしなくてはいけません。

 

このように、小学校から英検に挑戦することによって、その後の中学生活・高校生活に少し余裕をもたせることが可能になります。

 

まとめ

これからの時代に英語の資格をとっておいて悪いということはありません。

また、早くから始めることで英語力の向上はもちろんですが試験を受けることにも慣れることも出来ます。

 

ぜひ、比較的時間に余裕のある小学生のうちから、英検の受験に挑戦してみてください。

 

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小学生でも英検準1級や英検2級などの上位級にチャレンジして合格を勝ち取っている生徒さんも複数いらっしゃいます。

宜しければ、まずは体験レッスンから、ぜひオンラインスクールでの英検対策の良さを体験なさってみてください。

 

 
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