私は中学校で英語教師をしていた経験があります。
娘が1歳のとき、子供の英語教育について、また
「中学生ではなく、子供に英語を教えるにはどうするべきなんだろう」
ということを考え、いろいろ模索し始めた結果、自分自身が子ども英語スクールの先生になりました。
そんな娘(現在は小1です)が、英語のレッスンを始めたのは年長のとき。
先生は、もちろん私(筆者)です!
娘は、お友達と楽しみながら英語のレッスンを受けていて、現在は英語学習歴2年目に突入、英語が大好きです。
親の欲目か、まずまずの吸収力でクラスメイトと競うように語彙力をつけています。
でも、実際の場で、慎重派の娘がどれくらいコミュニケーションできるのか??
それを試してみたくなり、ママ・ティーチャーではなく英語をコミュニケーションできる場所として、「オンライン英会話」の活用を検討することにしました。
子ども英語のオンラインレッスンを検索して、最初に目についたのがキッズスター★イングリッシュという子供専門のオンライン英会話スクールでした。
「子どもがスカイプ上で、英語のレッスンって、どんな反応をするのだろう?」
という興味が湧き出て、実際に挑戦してみました。
目次;
1.オンライン英会話「キッズスター★イングリッシュ」わたしの考える長所
2.オンライン英会話「キッズスター★イングリッシュ」わたしの考える短所
1.オンライン英会話「キッズスター★イングリッシュ」わたしの考える長所
キッズスター★イングリッシュを受講して、一番ポイントが高かったのが、先生が朗らかで楽しいところです!
まずは、自己紹介からレッスンスタート。
固まった表情、小声で話す娘。
かなり緊張しているようでした。
でも、各自の自己紹介のあとに、
“Shake hands!”
と言って、先生がウェブカメラに手を差し伸べてくれ、エアー握手をすると、娘も少し気持ちがほぐれたようでした。
レッスン中も、先生は終始笑顔で「ハハハ」という笑い声が聞こえたり、
“〇〇chan”
と娘にチャン付けをして呼びかけてくれました。
また、上手にできたら拍手をしてくれたり、「せーの」と言って発語を促してもくれました。
レッスンの終わりには
“Give me five!”
と言って(エアー)ハイタッチするなど、遠隔地からのレッスンであることを感じさせないぐらい、臨場感あふれるレッスンを楽しむことができました。
もう1点、私が「このシステムはいいな」と思ったのが、子ども英語の基本を網羅したレッスン内容だったことです。
自己紹介、アルファベットの発音、ABCソングを歌い、フォニックスと、子ども英語の基礎的な内容をテンポよく展開していました。
フォニックス、最近はどこでも重視されているようですね。
娘のレッスンでも、フォニックス読みの導入をしたあとに、動物の画像を見せて
“What is this?”
娘は、lion, monkey, turtle, cat, tigerなどの13の動物の英語を言いました。
その後、
“What is your favorite animal?”
と尋ねられ、娘が答えられないでいると、
“Do you like lion? Do you like cat?”
など、Yes・Noで答えられる質問を追加してくれて、何とか子供から答えを引き出そうとしてくれました。
娘は、自分の好きなdogが聞こえたので、
“Yes.”
とかろうじて答えることが出来ました。
その後は、パソコンのモニターいっぱいに、たくさんのかわいい犬のイラストを提示するなどして、娘の興味を引き付けていました。
同じパターンで、色、食べ物についても一通り学習し、
“What is this?”
“What is your favorite color(food)?”
“Do you like red (pizza)?”
と、いくつかの質問を繰り返し行い、正しい英語の答え方
“Yes, I do.”
を言えるように促していました。
今回のターゲットは、この3つの疑問文と答え方、ということがはっきり分かるレッスンでした。
また、私がオンライン英会話という学習方法を試して感じたオンラインレッスンのよいところは、見てほしい箇所を即座にモニターに映し出し、生徒に見せることができるので、わかりやすいな、という点です。
生徒はモニターに集中していればよいので、万一指示を理解できなくても、テキストのどこをみればよいかわからない、どこをやっているかわからないという事態が起きにくいと思いました。
さらに、これは今回担当の先生だけのやり方なのかもしれませんが、子供の好きなものがわかると、それに関連するたくさんの画像やイラストを次々に見せてくれたため、生徒が飽きずに、興味をもって取り組める仕組みになっていました。
2.オンライン英会話「キッズスター★イングリッシュ」わたしの考える短所
次に、私が感じたキッズスター★イングリッシュを体験しての短所についてもお伝えします。
まずは、レッスン内容がずいぶん広く浅い印象を受けてしまいました。
体験レッスンなので仕方ないのかもしれませんが、内容がありすぎで、定着が薄い感じがしました。
これは、私が子供英会話の先生をしているので、特にそう感じたのかもしれませんが・・・・。
例えば、ターゲットである3つの質問。
先生が言っている意味は、娘もなんとか理解したようですが、答え方はあいまいなまま。
25分という短時間で、すべてを定着させることは不可能ですが、娘は今回のレッスンで何を学んだか、よくわかっていないまま終わってしまいました。
せめて
“Yes, I do.”
だけでも、自信をもって言えるようになった!という達成感を感じてもらいたかったです。
もう1点、少し不満だったのが、フォニックスの指導方法が単調だったことです。
「A(エイ)、ア、ア、apple(アポー)」
と先生が例を示し、2つの単語の絵カードをモニターで表示。
娘は、りんごの絵をみてappleと言いましたが、赤ちゃんの絵をみてbabyという単語が出てこなかったせいか、その後は絵カードばかりに気をとられてしまい、肝心のフォニックスの「音」の練習はあまりできないままでした。
それでも、終始、AからZまで、絵カードをみて名詞を答えるだけの単調な活動でした。
また、オンラインレッスンということで、どうしてもカメラとモニターのある場所だけに子供の行動範囲が縛られ、動きのある活動ができません。
モニターをみてリピートだけでは、つまらない印象になりがちです。
それだけに、生徒にジェスチャーを促す、身近なものを見せるなど、少しでも動きのある活動があれば、もっと感情が動くレッスンになるのにな、と思いました。
最後に、これは全てのオンラインレッスンに当てはまることではないと思うのですが、スカイプという無料ソフトを利用してのレッスンであること、また遠隔地の先生とオンライン上で繋がるレッスンであるために、物理的なすれ違いやトラブルに見舞われやすいな、と感じました。
例えば、今回はレッスンの準備のためにスカイプを早めに立ち上げたのですが、そのとき、すでに担当の先生から「コンタクトを承認して」という最初のメッセージが来ていました。
コンタクト承認をして、メッセージを送ったのがレッスン50分前。
ところが、なぜかその10分後(予約時間の30分以上前)にスカイプのコールが鳴り、レッスンが開始してしまいました。
おそらくは担当の先生の勘違いだと思うのですが、突然の時間変更に少し戸惑い、最初のレッスンだっただけに、残念に感じました。
3.まとめ
色々と通常のレッスンにはない「オンライン英会話」の特長を感じた今回の体験。
娘の反応は・・・・というと、レッスン後
「楽しかった!またやりたい!」
とのこと。
(少々、意外な感想でした!)
表情がかたく、緊張しっぱなしの25分に見えたので、娘はもう嫌がるかと思いきや、先生のことをとても気に入ったようでした。
“Do you like ~?”
の質問は、私の英語レッスンで学習した内容でしたが、見事に固まり、終始横目で私にヘルプのまなざしを向けていたのに・・・。
「間違えたら恥ずかしい、自信がない」
というのが自力の発語につながらないようです。
横に怖い?私がいるのがいけないかもしれませんが、娘には
「間違えても大丈夫だから、やってみよう」
という度胸をつけてほしいな、と思いました。
そのためにも、私のレッスン以外に、今回のオンライン英会話レッスンのような、アウトプットの経験を重ねることが必要なのかもしれません。
ただ、今回のようなレッスンですと、インプット量が少なくて、練習量が足りない印象がありました。
そこで、私が思った結論としては、
「私が通学教室で指導をしてしっかりインプット、そしてオンライン英会話でアウトプットして、コミュニケーションの楽しさを味わう」
これが、最強の英語学習方法かも!ということです。
この記事を読んでくださった保護者の方々も、お子さまが「英語が好き!」という気持ちで長く続けられる方法を、お子さまと一緒にお探しくださいね。
よい学習方法がみつかりますように。
そして、私の記事が少しでもお役に立てば幸いです。
キッススター★イングリッシュに興味が出てきた、という方は こちら