最近、良く耳にするフォニックス学習法。
その長所短所はさまざまですが、フォニックスは英語の発音とスペルの関係を学ぶには、とても効果的だと考えられています。
このフォニックス、もともとは英語のネイティブが良く利用している学習法だということはご存知でしたか。
一般的にアメリカの学校では、幼稚園年長〜小学校1年生くらいから、クラスで導入されています。
でも、まだ字が読めないような未就学児にも効果があるのでしょうか?
ここでは、子供たちの英語の理解度や学習経験を踏まえて、フォニックスが効果的と思われる年齢を説明して行きます。
また、一度勉強から離れてしまった大人でも、フォニックスを使って効果があるのかどうか、大人とフォニックス学習についても、お伝えしたいと思います。
もくじ
普段から英語で生活している場合は、3〜5歳から始めるのが正解!
一般的に子供が親や友達などの周囲と会話を交わしだし、コミュニケーションを取り始めるのが3〜5歳くらいです。
早い子どもだと、この時期にひらがなを学習し始めて、その発音と文字との関係を理解していきます。
英語でも同じく、3〜5歳くらいには、フォニックスの学習法で英語を学んで行くと、発音とスペルとの関係を理解することができるので、わりとスムーズに英語を習得していくことができます。
ただ、このオススメの年齢は、あくまでも普段から英語を耳にしていることが前提です。
全く英語に触れていない生活の中、週に1度の英会話レッスンでフォニックスを学び始めても、ほとんど効果はありません。
なぜなら、週に1度の英語量では英単語の語彙数があまりにも少なく、頭の中の英語の「引き出し」単語数が限られているからです。
インターナショナル・スクールやイマージョン・プログラムの学校で学んでいること。
あるいはどちらかの親がネイティブである場合など、常に英語を耳にしている環境のお子さんで、周りと英語で会話ができる、という子供であれば、3〜5歳でも、フォニックスを取り入れると、かなりの効果があると思います。
まず、フォニックスを始める前にすべきことは?
では、そうでない状況で生活している場合はいつ頃から始めるのが良いのでしょうか。
昔と違い、最近ではYouTubeやポッドキャスト、そのほかにもテレビ番組や映画など、どこにでも英語で見聞きできる状況はあります。
英語で会話をすることはとても大切ですが、まず、普段から英語を耳に慣らし、多くの単語を知っておくことがフォニックスを学習するにあたり、とても重要な点です。
その状況を踏まえた上で、英語の発音とスペルに興味を持ち出した頃にフォニックスを導入すると、とても効果があります。
わたし個人の学習経験や英語を学んでいる子供たちを見ていると、フォニックスは英単語のスペルと、それに伴う音を関係付けることが出来る「把握能力」が必要だと感じます。
そのスペルと音との関係が理解できれば、正しく発音できることが楽しくなり、そして、もっと複雑な発音へと挑戦したいという気持ちを持つようになります。
逆に、このスペルと音との関係が把握できないと、いくらフォニックスで学ぼうと思っても、効果がありません。
ずばり、フォニックス学習のオススメ年齢は?
この把握能力には個人差があり、普段から英語に触れている場合は、耳が英語の音に慣れているため、理解力も早いと思います。
わたしがおすすめする方法は、まず、幼児期から英語で子供番組を見せて、英語に楽しく触れさせる。
次に、小学校低学年くらい(6歳〜8歳)になってから、フォニックスを始める、というやりかたです。
ただし、子供たちには個人差があるため、上記にはとらわれずに、子供自身が英語のスペルに興味を持ち出したら、すぐにフォニックスを始めると良いでしょう。
逆に、小学校低学年生であっても、子供がフォニックスに対してあまり良い反応をしない場合には、無理せず、少し時間を置いてから、再度トライすると良いでしょう。
一般的に、子供たちは歌を歌いながら言葉を覚えることが多く、普段から英語の歌を聞かせておくと、すんなりフォニックスで学習しやすいと思います。
フォニックスは大人の英語学習にも効果的?
今まで説明した内容を読んだ方で、
「フォニックスは若いときしか効果がないの?」
と疑問に思った方もいるかもしれませんが、実際にはそうとも限りません。
先程、少し触れましたが、フォニックスは英単語のスペルと発音の関係を学んでいけば、だれでも習得可能だし、英語学習上では効果があると思います。
英語を耳に慣れさせるという点では、確かに子供のうちに会話や読み聞かせなどを通して、英語の発音に触れている方が習得面では良いということは言えます。
だからといって、「もう、大人だからフォニックスは無理。」と決めつけてはいけません!
まずは、英語の発音に慣れて、日本語にはない英語独特の発音を理解して、その手助けとしてフォニックスのルールを学んでおくことで、英語の発音をより理解でき、学習効果も上がるでしょう。
日本語には少ない「子音」の発音や短母音と長母音の違いなど。
このような発音ルールをフォニックスで鍛えれば、きれいな発音で英語を話すこともできるはずです!
まとめ
フォニックスを学ぶには、英語の発音とスペルに興味を持て、ある程度の英語ボキャブラリーがあれば、幼児でも大人でも、年齢制限はありません。
まずは、普段から英語で耳を慣らして語彙力を上げ、そしてフォニックスをうまく活用して英語学習効果を高めましょう!