フォニックスとは
フォニックスとは、英語のつづり=「スペリング」と「発音」との関係のルールを教える教授法のことです。
もともとは、英語圏の子供たちにリーディングを教えるのに効果的な方法として広く使われてきた教授法ですが、わたしたち非英語圏の生徒が学ぶことによるメリットとして、以下のような効果があるといわれています。
・正しい発音が身に着く
・知らない単語でも推測して発音し読めるようになる
・耳で聞いてスペリングを推測できる
・英語を聴き取りやすくなる。(リスニング力がup)
・英単語のスペルを覚えるときにコツがつかめて簡単になる
詳しくは「フォニックスのメリットとデメリット」という記事もご覧ください。
こちらでは、小学生向けのフォニックス教材でおすすめの本をご紹介します。
1.Scholastic Phonics Workbook
スカラスティック社が出版している、大ロングセラーの洋書です。
A4変形サイズで書き込みしやすく、オールカラーでかわいいイラストは、特に女の子に好かれそうなワークブックです。
3レベルあって、レベルK → レベルA → レベルB とレベルアップしていきます。レベルKは、フォニックスの基本となるアルファベットA~Zの読みかた、発音の学習ができます。付属して、切り取り式ミニミニ絵本がユニットごとに1冊ずつ作成できるようになっている点も人気の秘密です。
しかし、レベルBまでいくと、かなり長文の絵本になり、日本人の子供には手ごわいかもしれません。
2.Letters and Sounds
「レターズ」=文字、アンド「サウンド」=音、というタイトル通り、アルファベットと音の関係を練習できる、フォニックスの入門ワークブックとも呼べる幼児~小学校低学年生向けのワークです。
32ページと薄手の作りながら、アルファベット1音1音と、そのアルファベットで始まる簡単な単語を学ぶことが出来ます。
シールも付いているので、英語教室などで、1レッスン1ページずつなどゆっくりペースで学んでいくのもおすすめです。
3.書いて覚える楽しいフォニックス
1番と2番が、どちらかというと英語教室や学習塾など、指導者と共に勉強をしていくワークブックであるのに対して、こちらは和書であることもあり、自宅での家庭学習用に向いている教材です。
167ページと、ボリュームがあって始めはアルファベット読みからスタートしますが、どんどん難しく本格的になってきます。
大きめの本なので書きこみやすく小学生にはぴったりですが、発音をカタカナで埋めていくという指示には抵抗がある方もいるかもしれません。
4.田尻悟郎の楽しいフォニックス
こちらは、子供向きというよりは、「フォニックスは大人の発音矯正にも使える!」ということを実証出来る1冊です。
著者の田尻氏は、語学教育研究所の評議員も務めている教育学者で、ほかには「(英語)授業改革論」「CD付 英文法 これが最後のやり直し!」「田尻悟郎の英語教科書本文活用術!」などの多数の著書があります。
この本では田尻氏が独自の発音記号を作って発音表記を行っており、見ただけでなんとなく口の中の動きや形が分かるようになってます。
そのため、付属のCDを聞きながら英語の正しい音を再現しやすくなっているのです。
親子でかっこいい発音を目指して練習をしてみても良いかもしれませんね。
5.Phonics Made Easy
こちらは、「本」ではなく「絵カード」教材になります。
英会話スクールでは、絵カードを使ったレッスンが主流で、カルタ取りのように使ったりビンゴゲームをしながら楽しんで英単語を覚えていったものです。
近年では少しずつ英語教室は学習塾化してきており、絵カードも以前ほどは頻繁に登場しなくなりました。
でも、フォニックスについては、類似する単語をいくつも覚えていくと、英語独特のリズムにも慣れることが出来て効率よく学習出来ます。
カードを使いながら、発話を繰り返すことによって楽しみながら発音練習とフォニックス・ルールを勉強できます。
6.リズムでおぼえるフォニックス
5番で紹介したように、英語の発音を覚えるときのコツは、英語のリズムをつかむことです。
この本では、英語をチャンツという手法を使ってフォニックスにアプローチをしています。
チャンツと言うのは「英語の文章を一定のリズム(メロディーではない)に乗せて歌ったもの」です。
ハードカバーで、厚紙・オールカラーなので、どちらかというと図鑑のような作りです。
英会話教室に1冊用意して、みんなで1レッスン1文を暗唱するなんて使いかたも出来そうです。
ちなみに、アクティブ英語情報ナビが運営するオンラインショップでもお求め頂けます。