日本にいながら、国際言語である英語を学べる機会は、ここ数年で多くなってきました。

小学生のような小さなお子様が英語を学ぶ際に、英会話スクールがよいのか、はたまた学習塾がよいのか、悩まれた経験のある保護者の方は多いのではないでしょうか。

今日は、英会話スクールの英語と、学習塾で学ぶ英語、両者の特徴を比べてみたいと思います。

 

目次;

1.英会話スクールで学べる英語=「話す・聞く」

2.学習塾で学べる英語=「読む・書く」

3.まとめ

 

1.英会話スクールで学べる英語=「話す・聞く」

英会話スクールは、その名の通り「会話」に特化した授業を行うのが特徴です。

日本で「英語ができる、できない」の判断基準の最たるものになっているのも、この英会話ができるかどうか、ではないでしょうか。

英会話スクールで重視しているのは、ずばり

「話す」「聞く」の技能を高める

ことです。コミュニケーションということに重きを置いているのが特徴になりますね。

メリットとしては、「授業」という堅苦しい枠にとらわれないスタイルのものが多く、何より受講者が楽しんで英語を学べるということです。

ネイティブの英語話者とちょっとした会話ができるだけで、嬉しくなってしまいますね。

その小さな自信が積み重なり、さらなる意欲や、「海外に行ってみたい!」といったモチベーションになりますので、効果は高いと言えます。

ネイティブ・外国人が指導をする割合が、学習塾よりも高く、外国人の先生と触れ合うことで異文化に触れられる機会にもなりますので、これも、英会話スクールで英語を学ぶメリットの一つと言えるでしょう。

 

一方、デメリットは、やや料金がお高いことでしょうか。

8人ほどまでのグループレッスンだと40分~50分の授業で相場は大体1レッスン3000円程度です。

これが少人数だと4000円ほど、プライベートレッスンになると7000円ほどとなり、費用がかさんでしまいます。

 

2.学習塾で学べる英語=「読む・書く」

学習塾で英語を学ぶときには、いわゆる「受験英語」を学び、基礎から英語を身に付けていくという特徴があります。

例えば小学生で、英語を全く習ったことがないという児童が、アルファベットから学び、文字と音の関係をつかみ、少しずつ文法を積み上げて、英語の構造を理解していくことができます。

学習塾では、論文やテストの文章題などがすんなり解けるように、

「読む」「書く」の技能を高める

ことを重視しています。

英会話スクールとは違い、活字(長文読解など)を使った授業ができるので、国語である日本語も含めて、論理性を高めていくことができます。

もちろん、英語を書く力も身に付きます。本をたくさん読む子は国語力が高いなどと言われますが、英語もやはり同様です。

日本語脳と英語脳の2つを鍛えることで、将来的に英語を使用する際の基礎をしっかり身に付けることができます。

小学校を卒業する年齢にあたる12歳以降は、言語習得が難しいなどと言われますが、そもそもの基礎がなければ難しいのは当然です。

そういう意味では英語が話せるかどうかは別にしても、確実に基礎は身に付くでしょう。

 

学習塾で学ばせることのメリットは他にもあります。

まずは、学習塾では、日本人講師が日本語で授業を行うのが基本なので、子どもにとっても理解しやすいという点。

もう1つは、英語だけでなく他の科目の授業も行なっているので、他科目をまずは受講し、様子を見てから、英語を習わせるかどうかを判断できるという点です。

スクールの質を予め見ることができるし、習い事を別々に2つ通うよりは利便性も高いでしょう。

 

デメリットとしては、日本人講師による日本語での読み書き指導がメインになるため、英会話をする機会がないに等しいということです。

脳にインプットされたものをアウトプットする機会は残念ながら、テストの解答用紙ぐらいでしょうか。学習塾に通っている間に話せるようになるのは、難しいと言えます。

 

3.まとめ

「英会話スクール」「学習塾」にそれぞれメリット、デメリットがありますが、ゴールをどこに設定するかでそれぞれの特徴を生かして活用することができるということが、おわかりいただけたのではないでしょうか。

英語に限らずすべての言語は、コミュニケーションの道具にすぎないので、「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの技能はどれも大事です。

スタートはどこでもよいので、英語を使って世界中の人と意思疎通ができるようになると、未来は大きく開けてくることでしょう。

 

 

 
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