受験料

 

 

スモールワールドオンライン英会話スクールで、多くの生徒さんが受講している人気レッスンが「英検®対策レッスン」です。

 

先月より英検についての解説記事を、いくつか書かせて頂いておりますが、本日はずばり、英検の検定料についてフォーカスして解説をしていきたいと思っています。

 

英検の検定料は、一般的な資格試験の受験料とは異なり同じ試験なのに受ける場所によって金額が変わることがあるのです。詳しく知って、お得に英検を受験をしましょう!

関連記事: 【英検合格の秘訣】現役英語講師が伝授!小学生/中学生別の英検対策

 

スモールワールドの中でも英検レッスンが特に大人気のOlive先生に、小学生・中学生それぞれに向けた英検合格の秘訣アドバイスをインタビューしました。

英検の検定料

英検は、ご存じの通り5級、4級、3級、準2級、2級、1級の7つの級に分かれています。検定料も級によって異なるのですが、実は7種類・・・ではなく、もっと種類があります。

 

どういうことなのか、さっそく次の「本会場従来型」の項目を見ていきましょう。

本会場従来型の場合

もっともスタンダードな英検の受験方法が、本会場受験です。本会場とは、全国47都道府県の約230都市、および海外4都市に協会が設置する公開会場のことです。

個人で申し込みをする場合や「団体本会場申し込み」をした場合には、こちらの本会場での受験をすることとなります。

 

会場は日本英語検定協会が用意した会場で、中高等学校・大学、専門学校など比較的大きな規模の会場を借りて年に3回、日曜日に試験が実施されます。

 

こちらの本会場従来型での受験をする場合の検定料は級によって以下の通りです。

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
本会場検定料 12,500円 10,500円 9,100円 8,500円 6,900円 4,700円 4,100円

日本英語検定協会>本会場検定料

 

上記の検定料は、2024年度からの改定後の数字です。

2023年11月に「物価上昇による原価増」と「英検の品質向上のための研究・開発」を主な理由として値上げを発表しており、据え置きの級もありましたが、級により数百円から700円が値上げになっています。

 

ところで気になるのは「従来型」という言葉だと思います。

英検は、近年ではコンピューターを活用してオンラインで回答する方式の英検S-CBTが出てきましたので、そちらとの対比として使っている言葉です。いわゆる会場に出向いて試験官に問題用紙を配ってもらって鉛筆で回答をするような、一般的に想像される試験のことを「従来型」と呼ぶ、と考えて頂ければ大丈夫です。

 

この英検S-CBTについては、後ほど詳しく説明をします。

 

準会場従来型の場合

次に、準会場(従来型)の検定料についてです。

 

準会場というのは、協会が試験会場として認定した、任意の団体が設置する試験会場のことです。

塾や学校、英語教室などの団体が日本英語検定協会に申請を行って一定の条件をクリアして認定されると、準会場となり、いつもの教室を英検の受験場所として使うことが出来るようになっているのです。

 

本会場に比べて、比較的小規模なスペースを使って受験することが多くなっています。日本英語検定協会としては、自前で会場を用意したり、試験監督や受付といった人を配置する必要が無いということになります。

 

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
準会場検定料 設定なし 設定なし 6,900円 6,100円 5,000円 2,900円 2,500円

日本英語検定協会>準会場検定料

 

準会場の方が、検定料は少しずつ安い感じで、嬉しいですね♪

1級と準1級の設定がないのは、これらの級については準会場での受験が認められていないからです。

 

本会場と準会場の検定料の違い

上記の表のとおり、従来型の試験を受ける場合には会場によって検定料に差があることが分かりますね。

 

準会場は小さな規模のところが多く、定員になってしまうと受付をしてもらえなかったり、例えば塾が準会場になっている場合にはその塾に普段通っている人以外は受け入れていないといったこともあるなど、一定の制限があります。

 

それでも、準会場で受験をした方が受験料は割安ですので、お得に受験をしたいという方はまずは準会場での受験を検討されると良いのではないかと思います。

 

ちなみに準会場で受験ができるのは一次試験だけですので、二次試験は全受験者が本会場に出向く必要があります。

この二次試験は面接形式の試験となりますが、この面接試験については、別途検定料が取られることはありません。

 

別途では費用が掛からないのですが、残念ながら一次試験で落ちてしまったという方に検定料が戻ってくるということもないのです。

 

さらに言えば、英検では一次試験に受かって二次試験だけは落ちてしまった・・・・という方のために「一次試験免除期間」というものが設けられています。この間であれば一次試験(筆記)は免除で二次試験(面接)だけ受ければ良いことになっているのですが、こちらも残念ながら、面接だけでも検定料は満額取られてしまいます。

 

「受けない試験があっても、検定料は同じ」っていうのは少し不満ですよね~。二次試験を受験しない(できない)人、あるいは一次試験が免除で二次試験だけを受験する人について、何かしらの還元があると有難いのですが・・・

 

現在の英検検定料はいくら?

既にお伝えした通り、2024年度の試験から英検検定料は改訂になっています。ほとんどの級で値上げになったのですが、据え置きになった級もあります。

以下の表は2023年度までの受験料です。本会場・準会場をまとめてご紹介しますので、既にご紹介した表2つを比べてみてください!

 

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
本会場検定料 11,800円 9,800円 8,400円 7,900円 6,400円 4,500円 3,900円
準会場検定料 設定なし 設定なし 6,400円 5,700円 4,700円 2,900円 2,500円

 

最新の英検検定料

最新の検定料と比べると、少しずつですが2023年度分のほうが安い設定になっていますね。

 

・・・・さて、表は見比べて頂けましたか? 

 

料金据え置きになった級は、、、、、準会場の4級と5級でした!

 

どちらかというと、上位級の方が何度も受ける可能性があるし、何なら二次試験にたどり着かないこともあるのでもう少し控えめな料金設定にして頂けると有難いところですね。

 

ただ、英検に限らず現在はインフレの波が来ており色々なモノ・サービスは軒並み値上げをしています。

 

英検を受験する際には、公式サイトで最新の受験料を確認して頂くことをおすすめします。

 

従来の英検検定料との違い

従来の英検検定料に比べて200円~700円程度がアップした英検の検定料ですが、ここで少しだけ検定協会の立場も擁護したいと思います。

 

英検協会では値上げの理由として「人件費、用紙費、印刷費、物流費、その他試験運用費などが上昇」したこと、そして「品質向上のための研究・開発」にかかるコストが増加する見込みであることを発表しています。

 

私の勝手な個人的意見ではありますが、私はこれらのコストのうち、採点者への人件費が増大したのではないかな・・・と感じています。

というのも、2024年度からは英検3級以上の試験でライティング問題が増えました。

 

原則1問だったライティング問題が、2問になり、既存の意見論述の問題に加えてEメールの問題(3級と準2級)及び要約問題(2級以上)が追加されたのです。

 

3択や4択のマークシート問題と違って、記述問題については採点にかかる負担が何倍、何十倍にも必要です。

 

それでも、ライティング問題を取り入れたのには、やはり世界基準でのスコアリングをするにあたってはどうしてもライティング・スピーキングをしっかりと判断して英語4技能を総合的に判断しなければならない、という考えが主流になってきましたので、それに背くわけにはいかない、といったところなんだと思います。

 

増問した問題が「意見論述」ではなくて「要約」だったのは、せめて少しでも採点者の負担を減らすためではないか・・・・なんてうがって考えてしまいますのですが。

その他の英検検定料

従来型の「本会場」「準会場」についての検定料について解説をしてきましたが、次に英検では従来型「以外」の試験もありますのでこちらの検定料についても見ていきたいと思います。

 

英検S-CBTの検定料

近年では、年3回のペーパー式の試験ではなく、こちらのコンピューターを使って1日でスピーキングテストまで完了させるという方式の英検S-CBTで受験をする人も増えてきました。

 

従来型と違って、毎週のように試験日が設定されていて、日曜日だけではなく土曜日や平日にも受験が可能になっているところが利点の大きい部分です。

 

コンピューターを使って解答するのが基本ですが、ライティング問題については、タイプ打ちのほかに手書きによる解答でもOKですので、タイピングに自信がない方でも受験可能です。

 

なお、問題形式や難易度、級認定、合格証明書発行、英検CSEスコア取得等はすべて同じになっています。

 

前振りが長くなってしまいましたが、それでは英検S-CBTの検定料はいくらでしょうか? 本会場・準会場と比較して表にしてみます。

 

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
S-CBT検定料 受験不可 10,600円 9,700円 9,100円 7,800円 受験不可 受験不可
本会場検定料 12,500円 10,500円 9,100円 8,500円 6,900円 4,700円 4,100円
準会場検定料 受験不可 受験不可 6,900円 6,100円 5,000円 2,900円 2,500円

 

例えば英検3級の場合、S-CBTで受験すると7,800円。本会場で受験すると900円安い6,900円。準会場で受験をすると2,800円安い5,000円です。会場によってかなり検定料に差があるのが分かって頂けると思います。

 

「同じ問題形式、同じ難易度、同じ級認定」という割には、検定料にはだいぶ開きがあって驚きですね!

英検S-Interviewの検定料

英検S-CBTまでは、比較的メジャーになってきた受験方式ですが、「英検S-Interview」についてはまだまだ認知されていない受験形式ではないかと思います。

 

英検S-Interviewとは、障がいがあって英検S-CBTでの受験が難しい方が、リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング(対面式)の4技能受験ができる受験方式のことです。合理的配慮が必要な障がい等のある受験者様のみが対象となっている試験です。

 

例えば聴覚障害がある受験者について、リスニングテストは音声でなく文字をモニターに映しそれを代替とし、音声は流れない方法にて試験を実施するなどの配慮がなされています。

 

そして、S-Interviewの検定料については以下のようになっています。

 

1級 準1級 2級 準2級 3級 4級 5級
S-Interview検定料 12,600円 10,600円 9,700円 9,100円 7,800円 設定なし 設定なし

 

英検1級の受験料は、英検従来型の本会場受験の検定料に+100円という不思議な金額。そしてコンピューターを使って実施するわけでもないのに、その他の級についてはなぜか英検S-CBTと同一価格設定となっています。

 

合理的配慮が必要な障がい等のある方でも受験が出来るように、色々考えてくださっていることについては素晴らしいと思うのですが、価格がもっとも高い英検S-CBTと横並びというのは正直少々不思議な気がしました。

 

英検検定料を安く抑える方法は?

今まで見てきたように、会場や受験方法の違いによって同じ級を取得する場合であっても英検の検定料はずいぶん異なることが分かったかと思います。

 

それでは、なるべくお財布に優しく英検合格を目指していくにはどんな方法を取れば良いのでしょうか?

準会場で受ける

今まで見てきた通り、英検の検定料は従来型とコンピューター式(英検S-CBT)とで異なりますし、従来型の中でも本会場での受験と準会場での受験では金額が変わります。

 

その中で、一番受験料が安く設定されているのが「準会場での受験」です。

 

準会場は定員が限られていたり、受験申込や成績を取りに行く手間などがあるのですが、代わりに当日の待ち時間が少ないといったメリットもあります。

検定料の安さでは準会場が一番良いのですが、その他のメリットデメリットがありますので詳細を確認してから受験方法を選択すると良いでしょう。

本会場と準会場の違いについての詳しい解説は別記事がありますので、そちらもご参考になさってください!

    ↓

英検の準会場とは?「本会場」と「準会場」の違いや準会場で受験する際の注意点

イチかバチかの受験は控える

英検は、歴史の長い試験です。本屋さんに行けば小さな本屋さんであっても「英検予想問題集」のような書籍は複数置いてあると思いますし、公式サイトでは過去問が無料でダウンロードできるようになっています。 → 過去問ページ

 

さらには、何割ぐらい正答すれば合格するのか・・・といった合格点についても合格基準スコアという形で公表されています。 → 英検CSEスコアでの合否判定方法について

 

実際に英検受験の申し込みをする前には、自分がどれぐらい正答できるのか、合格圏にいるのかどうかということが分かるようになるのが、英検試験です。

 

もしろん、当日の問題によって多少のスコア変動はあるにせよ、過去問で3割しか解けなかったのに当日にいきなり8割解けるということはほぼ有り得ないでしょう。

 

1つの級を何度も受験すれば、それだけ検定料も二倍、三倍と掛かってきますのでなるべく事前に合格圏までの実力をつけてから受験をすることによって検定料を安く抑えることができます。

 

英検対策におすすめの勉強法

それでは最後に効果的に英検の対策勉強ができるように、アドバイスをさせて頂きますね! 

 

もっとも、受験級によって勉強しなければならない項目というのは異なるため、ここでは準2級を目指しているという仮定でお伝えします。他の級を受験される場合にも、基本となる事柄は同じですのでぜひ参考になさってください。

 

語彙力の強化:単語帳の活用と反復学習

英検受験で、とても大切なのが語彙力です。

 

英検準2級程度までは、日常生活や学校生活に関連する単語が多く出題されますので、それほど専門的な単語ではなく一般的に広く使われている英単語・熟語を中心に覚えるようにしていってください。

 

具体的な記憶方法としてはまず、専用の単語帳を用意してください。出る単などの英検準2級に頻出する単語が掲載された本を買っても手っ取り早いでしょう。一日に覚えられる単語量は限られていると思いますので、受験まであとどれぐらい期間が残っているかにもよりますが、平均では1日あたり20~30語を目標に覚えていけると良いですね。

 

単語を覚える際には、単に意味を暗記するのではなく、例文や関連するフレーズと一緒に覚えると効果的です。例えば、「environment(環境)」という単語を覚える際には、「protect the environment(環境を保護する)」といったフレーズも一緒に覚えると、実際の試験での応用力が高まります。

 

さらに、反復学習を意識することも大切です。単語は一度覚えても忘れやすいものです。週に一度程度で良いので、過去に覚えた単語を復習する時間を設けると良いでしょう。クイズ形式で覚えた単語を確認するアプリもいくつか出ています。こうしたアプリを使うと、効率よく復習ができると思います。

 

こうした反復学習の積み重ねが、語彙力の強化に繋がり、リスニングやリーディングの理解力も向上します。

リーディングスキルの向上:過去問演習と速読トレーニング

リーディングセクションでは、文章を読み取る力が問われます。準2級では、長文読解が重要な部分を占めており、速読力も必要です。

 

リーディング力をつけるためには、過去問を利用した演習が非常に有効です。過去問を解く際は、まず制限時間内に全ての問題を解くことを意識しましょう。解き終わったら、解答解説を見ながら自分の間違いを分析し、どの部分でつまずいたのかを把握します。特に、選択肢を選ぶ際に、どの情報がキーとなったのかを確認することで、次回の同様の問題に備えることができます。

 

速読トレーニングも効果的です。速読とは、文章を短時間で理解する力を養うことです。これは、試験時間内に全ての問題に取り組むためには欠かせないスキルです。

 

速読力を高めるには、日常的に英語の記事やニュースを読む習慣をつけると良いでしょう。まずは、難易度が低めの短い記事から始め、徐々に難易度を上げていくと効果的です。読むスピードを意識しつつ、内容をしっかりと理解することがポイントです。

 

こうしたトレーニングを続けることで、試験本番でも焦らずに読解問題に取り組むことができるようになります。

リスニング力の向上:シャドーイングとディクテーション

リスニングは、英検準2級で高得点を狙うために重要なセクションです。特に、聞き取った情報を正確に理解し、選択肢から正しい答えを選ぶ力が求められます。

 

まず、シャドーイングを取り入れた学習法がおすすめです。シャドーイングとは、音声を聞きながら、その内容を少し遅れて繰り返すトレーニングです。この方法により、耳が英語のリズムや発音に慣れ、自然な英語の音声をより正確に捉えることができるようになります。

教材は、英検準2級用のリスニング教材や、ネット上で利用できる英語ニュースサイトの音声などが最適です。

 

ディクテーションも効果的な方法です。ディクテーションとは、聞いた音声をそのまま書き起こす練習です。

 

この方法では、音声を注意深く聞き取り、単語ごとの発音やイントネーションに敏感になることができます。リスニング教材を使って、短いセクションを何度も繰り返し聞きながら、正確に書き起こしてみましょう。

 

この練習を通じて、自分がどの音を聞き逃しやすいのか、またどの部分で理解が難しいのかが明確になります。

リスニング力を高めることで、試験本番でも自信を持って音声問題に取り組むことができるようになります。

 

英検対策にはスモール・ワールドがおすすめ!

スモールワールドオンライン英会話は、気軽に英会話を楽しむオンライン英会話スクールというイメージとは異なり、しっかり学習をしたい方に向いているオンライン英語教室です。

 

生徒の多くは小学生・中学生・高校生になっていて、家庭教師スタイルで英語や英検を勉強している受講生がたくさんいます。

指導を担当する講師は日本人講師がメインですが、日本在住歴が長く、日本語も話せるというネイティブ講師も在籍しています。

 

特徴として、毎月課金のサブスクリプションシステムではなく、「欲しいときに欲しい分だけ」レッスンポイントが購入できるチケット制に近いシステムになっています。

そのため英検対策レッスンを受講したいときに集中して受講する、テストが終わったらしばらくレッスンをお休みする、といった柔軟な受講方法が選択できるため、英検を目的に学習したい生徒さんには最適なスクールです。

 

英検の受験前には独学だけではなく、比較的安価に受講が可能なオンラインスクールを活用することをおすすめします!

 

英検検定料を抑えたい場合は準会場での受験がおすすめ!

最後まで当記事をお読みいただきまして有難うございました!

 

正直申し上げますと、これを書いている私自身、最近まで英検の検定料が同じ級でもこんなに違いがあるという事実を知りませんでした💦

 

高くても安くても、取ってしまえば同じ資格です。最も検定料が安く設定されている準会場での受験をすることをおすすめします!

 

どうぞ英検対策、頑張ってください!スモールワールドでは、スタッフ一同、生徒さんの頑張りを応援しています♪

 

 
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